新生・侍ジャパンが始動した。3月5、6日の両日、台湾選抜チームと試合を行うことが決定したが、栗山英樹新監督は招集する選手構成についてまだ何も語っていない。しかし、東京五輪とはメンバーが大幅に入れ替わるようだ。
「10キロ近いダイエットに成功した日本ハムの清宮幸太郎の初招集も囁かれています」(球界関係者)
清宮はプロとして目立った成績を収めていない。それでも、有力候補として名前が出てきたのは〝日程の問題〟があるからだ。
「日本シリーズで戦ったヤクルト、オリックスは昨年11月27日まで試合をしており、クライマックスシリーズに進出した阪神、巨人、千葉ロッテ、楽天も11月半ばまで試合をしている。今オフは通常より1カ月も短く、NPB全選手が疲労感を抱えたままキャンプインします」(ベテラン記者)
12球団は2023年のWBCで「世界一奪還」に協力するつもりだ。しかし、3月の国際試合だけは「主力選手の派遣は勘弁してくれ」と要望しているという。
看板選手の落選は球団のメンツにも関わるが…
「広島の鈴木誠也が今オフにメジャー移籍すれば、次のWBCで4番を務めるのはソフトバンクの柳田悠岐、ヤクルトの村上宗隆、巨人の岡本和真、オリックスの杉本裕太郎あたり。台湾戦は若手中心の編成になるとはいえ、4番候補も招集しないといけません」(同・記者)
清宮を招集する大義名分は、昨季に二軍で本塁打王のタイトルを獲得したことだが、清宮は一塁しか守れない。村上がサードに回れば、サードを守ってきた岡本が弾き出される。
「栗山監督は日本ハム時代から、清宮を気に掛けてきました。これに対し、岡本は国際試合での打撃成績があまり良くない。坂本勇人をまとめ役として残す策もあり、岡本が弾き出される可能性のほうが高い」(前出の球界関係者)
看板選手の落選となれば、球団のメンツにも関わってくる上、来年のWBCが本当に開催されるのかどうか、現段階では疑問符がつく。栗山監督は苦労させられそうである。
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