先週のエリザベス女王杯は「ラッキー本命。相手はトライアルの府中牝馬Sでラヴズを負かし、私に3連複2万超馬券を提供してくれたサラキアに大恩を返すつもりで対抗に」と予想して大本線的中で、馬連22.9倍、3連複も42.6倍で大勝利だった。これで4着の映画馬券ウイン〝マリリン〟が3着に入ってりゃ万馬券だったのに…とつい〝欲深仮面〟になってしまった。ま、これくらいの当たりが分相応とあくまで謙虚に。秋華賞から始めたこの予想、5戦3勝で堂々のプラス決算なら少し威張れるのではないか。どうせそのうち「マイナス地獄」に堕ちるだろうから、プラスのうちに威勢のいいことを言っておかないと…?
分相応といえば、プロ野球クライマックス・シリーズ(CS)でわがロッテはソフトバンクにストレート負け。まあペナントレースで14ゲームも離されてのCS出場もおこがましいし、順当な結果なのだろう。さてこちらのCSも順当か。この場合のCSは、言うまでもなく(マイル)チャンピオンシップの略である。確かに順当そうではあるね。先週も強かった無双ルメールが、春2冠2着で前走の毎日王冠で乗って圧倒的強さを見せたサリオスではなく、安田、スプリンターズと短距離GⅠ連勝中の大本命グランアレグリアを当然のごとく選んだことで、半分答えは出たようなもの。サリオスに乗るデムーロ、連覇を狙うインディチャンプの福永、GⅠ3勝のアドマイヤマーズの川田。馬と騎手から買うにしても、この〝4強〟っぽい。
“テツジ”としてはカツジを少しは買いたいところ
さて、この中から本命を④グランアレグリア、映画馬券のこだわりも含めて⑧インディ〝チャンプ〟を対抗にして、新旧3冠ジョッキーに敬意を表したい。ちなみに『チャンプ』(79年)は元世界チャンプのボクサーの再起と幼い息子との絆を描いたジョン・ヴォイド主演作。いい映画ではあるが、ガキがビービー泣くのには閉口した記憶がある。似たような話なら『リアル・スティール』(11年)の方が好き。こちらはまさしく同名の映画題名馬リアルスティールもいたし、ボクのかつてのペーパーオーナー馬の出世頭でもあったし。
あと映画馬券では⑤メイケイ〝ダイハード〟もいる。今年は阪神で行われた中京記念で、アッと驚く最低人気で単勝万馬券を出した馬だ。さすがに家賃が高そうだが、阪神は走るし。同様に重賞で単勝万馬券といえばスワンSの⑨カツジもいる。こちらもまた忘れた頃に来るのだろうが、GⅡ、GⅢが分相応でGⅠは無理筋とはいえ、テツジとしては少しは買いたいところ。
カツジのほかにディープインパクト産駒は〝総大将〟グランアレグリアほか⑯ヴァンドギャルドなど計5頭いる。アレグリアと⑭サウンドキアラでキマれば〝ディープ丼〟に加えて牝馬同士で〝レズ馬券〟の完成でもある。鞍上松山も今年の3冠騎手だし〝3冠丼〟もありそう。〝レズ馬券〟といえば、②レシステンシアも牝馬だ。NHKマイルで一番人気だった馬(2着)だし、来週からしばし騎乗停止の北村友騎手の〝置き土産〟とならないか。何しろサラキアで儲けさせてくれた大恩ある北村様だもの(急に敬称かよ)。頼んまっせ!
結論としては、④アレグレアと⑧チャンプ、④アレグリアと⑰サリオスの縛りの3連複で相手に⑦アドマイヤマーズ、⑯ヴァンドギャルド、⑭サウンドキアラ、②レシステンシアを厚目に、⑤メイケイダイハード、⑨カツジを少々。馬連は④アレグリアから上記の馬へ強弱つけて。それと心情的に⑧チャンプからも同じく馬連を少々。
秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。
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