二度の入院で「重病説」「辞任説」などが取り沙汰された東京都の小池百合子都知事が不死鳥のごとく動き始めた。来夏の参院選に向けて国民民主党と連携、新党結成を模索しはじめたのだ。
「小池都知事は既存政党を挑発するかのように、年の瀬も押し詰まった12月15日、都庁内で国民民主党の玉木雄一郎代表と会談し、小池都知事が立ち上げた地域政党『都民ファーストの会』との間で勉強会を立ち上げることを決めた。その名も『ファースト政経塾』です」(自民党幹部)
「都民ファによれば、塾は1月から5月までに計5回実施する予定で、60人程度募集する予定と聞いている」(野党幹部)
塾設立目的については都民ファーストのホームページ上で『我が国は失われた30年が続いている。しかし、既存政党の示すビジョンの先に未来はない』と与党&野党をバッサリと切り捨て、返す刀でこう唱えている。
『東京、そして日本の未来を変えていくことが必要不可欠だ』
『ファーストの会』大躍進を恐れた岸田首相
これらを踏まえ野党幹部が続ける。
「塾は都民ファーストが参院選までに国民民主党と合流、新党を設立し候補者を擁立する準備なのは明らかだ。参院選で多数の当選を狙い、その勢いで衆院選になだれ込む作戦だろう」
都民ファースト関係者も、今度の塾生募集が参院選を視野に入れたものであることを否定しない。
「都民ファは10月末の衆院選直前にも新党『ファーストの会』設立を発表し、候補者募集の準備に入っていた。しかし、『ファーストの会』の大躍進を恐れた岸田首相が衆院選の日程を前倒しにしたため、候補者擁立を断念した。その際、女性中心に優秀な人材が集まりつつあった。塾はそれらの志を生かす準備とも言えます。塾の動きが本格化したのも、小池都知事の体調が完全復活し、ヤル気満々だから。小池都知事の次なる一手が楽しみです」
確かに、小池都知事の動きは活発化している。塾発表と時を同じくして『第1回パラスポーツの振興とバリアフリー推進に向けた懇談会』が開かれ、パラアスリートとともに歌舞伎俳優の市川海老蔵や女性ボーカルユニットの『リトルグリーモンスター』など多くの芸能人が招かれた。
塾初回は1月29日で、小池都知事自ら講師に立つ熱の入れよう。再び小池新党旋風は巻き起こるか。
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