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中井貴一“かつら騒動”前代未聞! ドラマ出演者も巻き込んで…

中井貴一
中井貴一 (C)週刊実話Web

俳優・中井貴一主演の人気時代劇『雲霧仁左衛門』シリーズ(NHK BSプレミアム)の5作目が、紆余曲折を経て1月14日からスタートする。

このシリーズは池波正太郎の同名小説が原案で、中井演じる雲霧ら盗賊の一味と、國村隼演じる火付盗賊改方長官・安部式部が火花を散らす時代劇。2013年のシリーズ開始以来、好評を博している。

ところが、5作目はコロナ禍に見舞われた上、時代劇には欠かせないかつらを巡る争いが、制作会社の松竹と京都の老舗かつら会社『八木かつら』の間で勃発。お互いを訴える裁判に発展して、かつらが使えない状態になった。

「もともと八木かつらは、映画『武士の一分』や『たそがれ清兵衛』のほか、数多くの時代劇などでかつらを手掛けてきた松竹のお抱え業者で、中井貴一だけでなく、佐藤浩市や真田広之などの特注かつらを作っていました」(映画関係者)

しかし、20年春ごろから松竹と八木かつらの間で、人件費や秋以降のかつら製作の体制などを巡って、意見が対立し始めた。

松竹京都撮影所はてんやわんやの騒ぎ

「八木かつらは京都の松竹撮影所内に、およそ3800点ものかつらを保管し、メーク室などを借りて役者に装着してきた。しかし、今年9月に賃貸契約が終了することになり、かつらを引き揚げようとしたところ、松竹側は『双方に所有権・使用権がある』と主張。かつらの所有権や使用権を巡り、争う状態になってしまったのです」(同・関係者)

撮影の途中でかつらが使えなくなったため、松竹は9月上旬、中井ら出演者を東京の松竹に集めて、そこでかつらを採寸して撮影再開にこぎ着けた。この夏、松竹京都撮影所はてんやわんやの騒ぎだったのだ。

出演者たちを巻き込みながら、現在も松竹と八木かつらは双方一歩も引かずに、かつらの所有権を主張している。

〝時代劇離れ〟が叫ばれて久しい昨今、せめて『雲霧仁左衛門』のような良質な作品だけは続いてほしい。

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