競泳女子の第一人者である池江璃花子が、今年10月から日本大学水泳部の女子主将に就任。
さっそく自身が発起人となり、11月27日に約50組の一般親子やメディアに練習を公開した。
「ビーチボールを使ったリレーなど、イベントのような内容でした」(スポーツ紙記者)
しかし、今や日大は、東京・板橋区内にある付属病院の改修工事を巡る、前代未聞の背任事件で揺れに揺れている。
「逮捕された日大事業部トップ、元理事の井ノ口忠男被告の疑惑が噴出したことで、日大は臨時理事会を招集。池江が練習を公開した2日後、元理事長の田中英壽容疑者も所得税法違反容疑で逮捕されました」(社会部記者)
池江が奔走した「練習公開」も、最終的には学校の許可が必要だったはず。日大は理事長逮捕を覚悟していたような雰囲気だったので、池江に学校のイメージアップを託したのだろう。そんな中、背任事件による〝実害〟も見えてきた。
90億円の補助金もパー!?
「日本私立学校振興・共済事業団が、日大への1回目の補助金交付を保留しました。何もなければ、10月に〝2022年度〟の名目で振り込まれる予定だったんですが…」(大学関係者)
背任事件がなければ、約90億円が支給されるはずだったという。現在は保留状態だが、同事業団は来年1月までに臨時役員会を開き、「日大グループに補助金を払うべきか否か」を決定する。ちなみに、約90億円は全国で二番目に多い金額で、アメフト事件の起きた18年は他の不祥事も重なって35%の減額だった。
「刑事事件で有罪の確定者が出ればアウト」とも言われているので、日大は補助金ゼロになる可能性もある。
「マンモス校なので、補助金ゼロでも1、2年は経営的にしのげるでしょう。しかし、研究費の削減を強いられるうえ、PCなどの購入も厳しくなる。イメージダウンで受験生が減れば、当然ながら受験料も入ってきません」(同・関係者)
授業料を値上げすれば、学生たちがキレるのは必至。クリーンなイメージの池江は、地に落ちた日大の救世主となるか。
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