現在のレース名とコースになった2014年以降の7回のうち、3連単10万オーバーは3回。
他に7万、8万の好配当が出ており、全体的には荒れ模様だ。8~12番人気が【2・2・3・28】と波乱の立役者となっているので、要注意。ちなみに、3着以内が複数回あるのはルメール、デムーロ、武豊、大野、和田の5騎手。参戦してくるようなら、注目しておいて損はないだろう。
★軸馬=チュウワウィザード
地方では、川崎記念やJBCクラシックなどのGⅠ級も含めて重賞4勝、JRAでも昨年のチャンピオンズCなど重賞2勝と、馬場を問わず活躍しているチュウワウィザード。通算【10・4・5・3】で、着外3回のうち2回は、サウジアラビアでのサウジC9着、大井での帝王賞6着とJRA以外。JRAでのダート11戦は、19年のチャンピオンズCの4着以外すべて馬券圏内と、非常に安定している。骨折休養明けで3着だった前走を叩いて、状態もさらに上向いてくるはず。混戦模様のダートGⅠの頂点に最も近いのは、この馬と見る。
★相手=テーオーケインズ
前走のJBCクラシックは、4カ月ぶりでイレ込みがきつく、レース前に消耗した部分があったのか、4着に終わったテーオーケインズ。小回りの金沢コースも合わなかったのだろう。中京ダート1800メートルでは、4走前の名古屋城Sを制しており、それも含めてこの距離は【4・2・0・1】で、左回りも3戦2勝3着1回と実績あり。先団につけて速い上がりを繰り出すという本来の走りができれば、ここも上位争い必至だ。
★相手=カフェファラオ
前走は芝の函館記念へ出走し7着に終わったカフェファラオだが、春にフェブラリーSを勝っているダートに戻れば軽くは扱えない。昨年のこのレースは6着も、メンバーは今年のほうがやや軽い印象。間隔を空けたほうが動けるタイプでもあり、引き続きルメール騎手とのコンビも心強い。復活に期待だ。
血統的にはむしろプラスのソダシ
★相手=インティ
チャンピオンズCは、2年連続3着のインティ。かつては先行型として鳴らしていた馬が、近3走は差す形で⑥③④着。控える競馬が板についてきている。前走の南部杯も、先行馬群の後ろで折り合いをつけ、徐々に追い上げる形の4着だったが、ゴール板を過ぎても脚は止まっていなかった。相性のいいレースで、3年連続の馬券圏内も十分に考えられる。
★相手=オーヴェルニュ
近2走は帝王賞7着、みやこS12着といまひとつの成績のオーヴェルニュだが、3走前の平安Sでは6馬身差のレコード勝ち、5走前の東海Sも早め先頭から押し切っており、それらも含めて中京ダートの1800~1900メートルでは3戦3勝と抜群の相性を誇る。道中の手応えがよくなさそうでも、直線に向くとギアを上げて加速していく感じなので、中京の勝負どころを馬自身が分かっているのかもしれない。また、中京の3勝は、いずれも道悪。馬場が渋ればさらに有利になってきそう。
★相手=ソダシ
GⅠ2勝以外にも、札幌記念ではラヴズオンリーユーを破っているソダシ。斤量差もあったとはいえ、堂々とした走りだった。父の産駒はもちろん、母系もダートの活躍馬が多く、血統的にはむしろプラスと考えていいだろう。
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