11月19日に行われた大晦日のNHK紅白歌合戦出場歌手発表会見。初出場のBiSHが、円陣を組んで男性器の名前を大声で叫ぶというライブでは恒例のパフォーマンスを披露し、司会の和久田麻由子アナが固まったことなどがニュースになっていたが、その裏ではNHKと芸能マスコミの間でひと悶着あったという。
「コロナ禍前、紅白歌合戦の記者会見は、事前に各媒体にNHK広報部からのFAXが届き、当日にそれを持参して取材に赴くという超アナログ形式でした。ところが、今年は前日になっても、当日の午前中になっても出版社系の雑誌やネットメディアにはFAXが届かなかった。問い合わせたところ、『コロナ禍で取材人数を制限していますので、放送記者会と民放番組しか参加できません』との理由で、雑誌やネットメディアは排除されてしまったんです」(マスコミ関係者)
すでに緊急事態宣言も解除されており、各種記者会見などは、感染対策を徹底した上で、ほぼ通常通り行われている。
来るもの拒まずの神対応
「抽選と言われれば〝仕方ない〟となりますが、いきなり排除ですからね。それでも百歩譲ってオフィシャルの写真を提供してほしいと求めたところ、『使用意図を書いた企画書を出してほしい』と言われて、思わずツッコミましたよ。〝紅白の記事に決まってるだろ!〟って」(同・関係者)
これまで、紅白歌合戦の取材は、スポーツ紙や民放の情報番組などのワイドショーはもちろん、雑誌やネットメディアもオール取材OKという神対応。来るもの拒まずで、芸能系マスコミにとっては暮れの風物詩だった。
「かつては芸能リポーターの梨元勝さんが主宰していた『梨元芸能裏チャンネル』のライターにも取材パスを発行していたので〝NHKは太っ腹だなあ〟〝さすがはみなさまのNHKだ〟と話題になったものです。その後、週刊文春の記者が喫煙所で歌手と遭遇したなどと紅白の舞台裏を書きすぎて出禁になったこともありました」(スポーツ紙記者)
ちなみに、昨年も同様の措置がとられたが、コロナ禍の「無観客」開催だったため、不満の声は聞こえてこなかった。
「今年もNHKホールが改修工事のため、有楽町の東京国際フォーラムで開催されるイレギュラーな回ではあります。ただ、有観客なのに本番やリハでも取材陣を規制するとなると、ブーイングが起きるでしょうね」(同・記者)
受信料の公平な負担を求めるなら、取材許可も公平にお願いします!
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