社会

警備大手のALSOKが取り組む害獣駆除~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

「隙間ビジネス」舞台裏
「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

引っ捕らえた〝盗人〟を食べる――。何とも物騒な話だが、日本では天敵のいないイノシシやシカなどの野生鳥獣が、田畑を荒らし大きな社会問題になっている。

首都圏の農作物への被害額は19億円超に達しており、こうした中、警備会社大手の『ALSOK(アルソック)』は、害獣駆除を業務の1つにしている。

農作物は大事な財産だ。その財産を守り、捕獲した野生鳥獣の肉をジビエ料理として活用する。そうした取り組みに参入したというわけだ。

約2億円をかけて加工施設を設立

「同社は2014年から一部地域で駆除事業を始め、それらを食材として活用しようと計画。昨年に『ALSOK千葉』が県内で初めて、約2億円をかけて加工施設を設立し、ジビエ事業に本格進出したのです。捕獲したイノシシやシカを回収し、行政への手続きも代行、肉の加工も手がけ、さらに飲食店などに販売するという一貫体制です」(地元紙記者)

『ALSOK千葉』では、冷凍ジビエ食品のネット販売も始めた。今後、年間5000万円の売り上げを目指すという。害獣も悪気があって農作物を荒らしているわけではないので、感謝して食べよう。

あわせて読みたい