地方競馬で活躍する女性騎手による『LJSレディスジョッキーズシリーズ2021』が、今年もスタートした。
今回は2011年以来10年ぶりとなる女性騎手のみの実施となり、全8名で女王の座を競う。
盛岡、高知、名古屋の3つの競馬場で各2レースずつ実施し、各競馬場で獲得したポイント最上位の騎手を表彰するとともに、合計6戦で獲得したポイント結果による優勝者を最終戦の名古屋競馬場(来年2月18日予定)で表彰する。
すでに実績を残す宮下瞳(愛知)、別府真衣(高知)、木之前葵(愛知)の3名に、デビュー3年以内の関本玲花(岩手)、神尾香澄(川崎)、深澤杏花(笠松)、佐々木世麗(兵庫)、濱尚美(高知)の若手勢がいかに挑むかが見どころ。特に佐々木は、11月10日に、デビューから1年間での女性騎手地方競馬勝利記録を更新したばかり。ちなみに、それまでは山本茜(愛知・引退)の66勝がトップ、続いて別府の60勝となっており、4月のデビューから半年余りで、それらの記録をあっさり塗り替えてしまったことになる。
交流重賞の中では唯一のハンデ戦
さて、船橋競馬では今年67回目を迎える伝統の牝馬重賞『第67回クイーン賞』が12月1日に開催される。牝馬の交流重賞の中では唯一のハンデ戦となり、波乱の決着となるケースもある。
過去10年の傾向を見てみると、JBCレディスクラシック出走馬の活躍が顕著だ。JBC最先着馬のクイーン賞での活躍は【6・2・1・1】と、90%の割合で3着以内に入っている。ただ1頭、4着だったのはJBCが浦和1400メートルでの開催だった19年。スプリンターが多かったJBCで、クイーン賞(1800メートル)とは条件が違いすぎたのも原因か。
ともあれ昨年もJBCクラシック最先着(7着)のサルサディオーネが優勝。ちなみに、今年はJBC3着のリネンファッション(JRA・栗東)が参戦を表明しており、軸で考えるのが賢明かもしれないが、ここ2年は大井競馬所属馬が優勝。地方馬の活躍からも目が離せない。
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