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羽生結弦“4回転アクセル”未完成のまま北京五輪ぶっつけ本番か…

羽生結弦
(画像)Iurii Osadchi / Shutterstock.com

フィギュアスケート男子の冬季五輪2連覇王者・羽生結弦が、今季初戦の予定だったグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯を欠場した。

さらにシリーズ最終・第6戦のロシア杯も欠場するという。これで今季GPファイナルへの進出はなくなり、北京五輪への影響も懸念されている。

「右足靱帯を損傷しました。日本スケート連盟も詳しいことは分かっていません」(スポーツ協会担当記者)

思い出されるのが、前大会の平昌五輪だ。このときも本番3カ月前に右足関節外側靱帯損傷の重傷を負い、ぎりぎりの状態で五輪に出場。今回も、ほぼ同じ箇所を傷めたのだろう。北京五輪もぶっつけ本番の可能性が強まってきた。

「来年2月の五輪に向け、4回転半のウルトラジャンプを完成させようと練習を積み重ねてきました。そういえば、平昌五輪のときも4回転ルッツをマスターしようとし、その蓄積疲労が負傷の原因となりました。今回はどこで傷めたのか、詳細は明らかにされていませんが…」(同)

勝算がなければ周囲が出場させない!?

ジャンプの難易度が上がるたびに、傷ついていく羽生について、こんな指摘も聞かれた。

「羽生は公式の場で五輪を目指すと言ったのか?」

このまま現役を退くことは考えにくい。とはいえ、GPシリーズ第6戦のロシア大会には間に合いそうにない。

「周囲のスタッフも勝算がなければ、北京五輪に出場させないでしょう。世界中の注目を集める中で無様な姿は見せられないし、習得したとされる4回転半ジャンプなど、今回のプログラムは難易度の高い技ばかりです」(大会関係者)

羽生はスケート連盟を通して、「怪我からも、また何かを得られるよう」とコメントを発していた。

東日本大震災を経験したからか、誰かのためにという思いを常に持っている羽生。五輪本番は強行出場となりそうだ。

出場試合を絞るなど万全を期していたはずの羽生が、一転して大ピンチに陥ってしまった。

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