一部のお笑い芸人たちが苦境に立たされている。見た目で笑いをとることが「ルッキズム」(外見にもとづく差別)にあたるという理由で、CMスポンサーから完全NGを食らうのだという。
「そのせいで割を食っているのが〝ハゲネタ〟で食っていた芸人たちです。特に仕事が激減したのがトレンディエンジェルの2人。『チェケラッチョ!ハゲラッチョ!』が人気のフレーズでしたが、もうテレビではムリで、舞台や営業でしか使えない。本人たちは、どんどんハゲをイジッてほしいみたいですが、ひな壇番組にも呼ばれなくなったというから深刻ですよ。ピーク時は月収が1000万円を超えたこともあると話していましたが、今は20分の1くらいでしょう」(放送作家)
ブラマヨの小杉竜一のようにマシンガントークができればハゲ以外にも需要があるが、昭和・平成とお笑い番組などでは鉄板ネタだった「ハゲ」「チビ」「ブス」「オカマ」イジリがテレビ界では絶対NG状態だというのである。
「ぺこぱ」しか使えなくなる?
「かつて『とんねるずのみなさんのおかげでした』で人気コーナーだった『男気じゃんけん』ですら、今ではパワハラ扱い。結果、ぺこぱのような〝人を傷つけない笑い〟しかできない」(同・作家)
ふにゃふにゃの棒によるケツバットも、令和の時代では「暴力的な行為」となり、毎年大みそか恒例の人気特番だった『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)も休止に追い込まれた。
「2006年に第1弾が放送され、その後は紅白歌合戦の裏で民放1位の視聴率を叩き出すなど、日テレの〝鉄板コンテンツ〟に成長していただけに、残念でならない。代わりに今年は、6時間生放送のお笑い特番『絶対笑って年越したい! 笑う大晦日(仮)』が放送予定です。日テレの担当プロデューサーは、今年は〝笑ってはいけない〟ではなく〝笑ってもイイ大みそか〟にしたいとコメントしていたが、コンセプトが真逆になってしまった」(同・作家)
ドリフターズのコントや、「♪カネもいらなきゃオンナもいらぬ。わたしゃもう少し背が欲しい」と歌って爆笑を取っていた玉川カルテットの時代が懐かしい。
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