NHK紅白歌合戦の「出場歌手選考」は、8月にチームが立ち上がり、いよいよ大詰めの段階だが、今年の目玉にAdoが浮上しているという。
「Adoは昨年10月に『うっせぇわ』でブレイクした顔出しNGのボカロ(ボーカロイド)楽曲の歌い手です。新曲の『阿修羅ちゃん』が、テレビ朝日系の人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の主題歌に採用されるなど、若い世代には絶大な人気を誇っていますが、従来の紅白の視聴者層である中高年世代には受け入れづらいタイプと言えそうです」(スポーツ紙記者)
日本の大みそかには欠かせない国民的歌謡番組だが、近年は視聴率が振るわないうえに、出場歌手についてもベテランや演歌歌手がリストラの憂き目に。その代わり、視聴者層の若返りを図るためにアニメソングやボカロ楽曲、ユーチューバーにまで触手を伸ばしているというわけだ。
TiKToKでバズった和田アキ子は復活?
「ユーチューバーで素人ピアニストのハラミちゃんが出演内定したということが物議を醸していますが、逆に言えばそれほどの人材難ということ。Adoにしても顔出しNGですからね。建前上、紅白の選考基準は〝今年の活躍〟〝世論の支持〟〝番組の企画・演出〟という3つの項目を総合的に判断して決めるのですが、今年はヒット曲が皆無。昨年の瑛人の『香水』やLiSAの『紅蓮華』のような、聞いてすぐにわかるヒット曲がないんです」(同・記者)
今年は、大ベテランの五木ひろしも出場50回を節目に早々と不出場が決まっている。このまま隠し玉も目玉もナシなのか。
「大ベテラン、和田アキ子の復活があるかもしれません。2016年以降は出場していませんが、今年は『YONAYONADANCE』がTiKToKで若者を中心にバズっていますからね」(同・記者)
出戻りの和田が目玉候補とは寂しい限りだが、世の中がLGBTQに敏感になり、性差別をなくそうとしている時代に「男女対抗」で歌合戦という企画自体がナンセンス。こうした時代背景を受け、司会は紅白の区別をなくしたが、すでに番組としての使命も終わったと考えるべきなのかもしれない。
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