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“紗栄子を広告塔に利用”農園の巨額詐欺事件! ソフトバンクは関与疑惑を否定

紗栄子
紗栄子 (C)週刊実話Web

観光農園経営会社『西山ファーム』(岡山県)の元幹部、伊藤弘敏容疑者(37)ら男5人が、虚偽の投資話で金を騙し取った詐欺容疑で、愛知県警に逮捕された。

海外逃亡している同社代表の山崎裕輔容疑者(40)に対しても、逮捕状を取って行方を追っている。

「5人は通販サイトで購入した果物などをクレジット払いで購入すれば、転売した上に購入代金を最大3%上乗せして返金するという嘘の投資話で、2017年2月からの約2年間、愛知県を中心に930人から約133億円を集めていました」(詐欺事件ライター)

西山ファームはイチゴや桃を栽培する観光農園で、関連のネットショップでカード決済させる副業ビジネスを提供していた。

「西山ファームの投資話は、18年にタレントの紗栄子が、自身のインスタグラムで観光農園を訪れたことを何回も紹介。広告塔になったことで、20~30代を中心に被害が拡大しました」(警察関係者)

関係ないでは済まされない…

19年4月に愛知県在住の投資家8人が、西山ファームを相手取り、約7800万円の返還を求めて名古屋地裁に提訴。同年5月には愛知県警が、出資法違反容疑で関係先を家宅捜索し、西山ファームは多額の負債を抱えて破産した。

「しかし、被害が発覚した19年2月に、ソフトバンクが携帯電話2000台を西山ファームと契約し、1億円のキャッシュバックで経営を助けたという疑惑が浮上しました」(同)

ソフトバンクは携帯電話の販売を認めているが、1億円のキャッシュバックについては、販売代理店が行ったものだと関与を否定している。

「被害が露呈する前なら知らなかったで通りますが、その頃は信販会社が架空取引を疑ってカードを停止し、投資家への返金がストップしていましたからね。関係ないでは済まされません」(前出・事件ライター)

広告塔に利用された紗栄子は被害者だが、ソフトバンクはどこまで把握していたのか。海外に逃亡した主犯格の山崎容疑者を逮捕しなければ、事件の全容は明らかにならない。

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