10月31日投開票の衆院選を控え、俳優の小栗旬や菅田将暉ら芸能人14人が投票を呼び掛けた動画『VOICE PROJECT 投票はあなたの声』が16日、YouTubeに投稿されて話題になっている。
動画には元AKB48・秋元才加、安藤玉恵、石橋静河、小栗旬、元水曜日のカンパネラ・コムアイ、菅田将暉、ONE OK ROCK・Taka、滝藤賢一、仲野太賀、二階堂ふみ、橋本環奈、前野朋哉、ローラ、渡辺謙の14人が出演。
冒頭、二階堂と仲野が「これは広告でも政府の放送でもなく」「僕たちが僕たちの意思で作った映像です」と説明。菅田が投票率の低さについて「そんなに少ないんだ、みたいなことは驚いたし、『その中の1人でもあるよな、俺』みたいな」と語り、渡辺は「自分のちゃんと言いたいこと、権利を行使するっていうか。そうすると、何か気持ちがスッキリするんだよね」と、投票所に足を運ぶことを促した。
最後に、滝藤が「僕は投票に行ってる人がかっこいいと思います。だから僕は投票に行きます」宣言し、Takaも「僕に与えられた権利、だから投票します」と意思表示したのだが…。
世襲議員のような二世タレントの多さ
「若者に呼び掛けたいのなら、ジャニーズの人気グループや坂道シリーズのメンバーなども入れておくべきだった。それに、渡辺が若者に対して発言しても響かないだろうし、秋元、安藤、滝藤、前野あたりは顔も名前も知らない若者が多いのではないか。とはいえ、いくら名前が売れていても、石原さとみなどは特定の政党を想像させるので起用できない。そう考えると、こういう政治的な動画を成立させること自体難しいんですよね」(広告代理店関係者)
情報番組の取材に応じた動画の制作担当者によると、撮影の際に台本はなく、芸能人たちが感じたことをストレートにぶつけたという。しかし、19日昼すぎの時点での再生回数は35万回と微妙な数字にとどまっている。
「若者の政治離れの要因の一つに、世襲議員があまりにも多く、ガチガチの既得権益層を崩せないということがある。それなのに、石橋やTaka、仲野といった二世タレントが多く起用されているのはどうなのか。また、ローラのバングラデシュ人の父親は、日本の健康保険制度を悪用した容疑で逮捕された過去がある。コロナ禍で不正受給に対する世間の目は厳しい。誰か、人選の時点でこういうことを指摘できる人がいなかったのか」(芸能記者)
ネット上では動画を支持・称賛する声が多いが、実際に若者の投票率を伸ばすことができるか。
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