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JRA重賞『秋華賞』(GⅠ)本誌競馬班“厳選”軸1頭+相手5頭!

(C)JRA
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牝馬限定重賞ということで波乱を期待しがちだが、過去10年、3連単10万円オーバーは1回だけ(2013年の23万馬券)で、1万円台以下が5回。堅い決着の年も少なくない。

ステップ別に見ると、勝ち馬は、ローズS、オークス、紫苑S(OP特別時代の1頭も含む)が、それぞれ3頭ずつで、クイーンSが1頭。頂点へのルートはバラバラだが、10頭中9頭に重賞好走歴あり。大レースでの実績は重視すべきだ。

★軸馬=ソダシ
クラシック二冠制覇が期待されたオークスは、道中から他馬のマークが厳しく、息の入らない競馬で8着に敗れたソダシ。しかし、前走の札幌記念ではラヴズオンリーユー以下、GⅠ級の古馬を完封する力強い走り。能力の高さを再確認させられた。ここは同世代の牝馬との争い。前走と同じ2000メートルなら、総合力では一枚上。阪神でもマイル戦ではあるが2戦2勝。素軽い先行力もあるので、好位を確保し、ゴール前できっちり抜け出してくるはずだ。

★相手=ユーバーレーベン
M・デムーロ騎手の追い出しのタイミングもハマり、外から豪快な差し脚でオークスを制したユーバーレーベン。アーモンドアイ、クロノジェネシス、デアリングタクトと、近3年連続でオークスからの直行組が秋華賞を勝利。3頭とも、直行組の中ではオークス最先着だった。今年は、この馬が該当する。札幌2歳Sの2着時、阪神JFの3着時は、ともにソダシの後塵を拝していて、オークスでリベンジを果たしたとはいえ、相手が自滅したような競馬でもあった。この2000メートルで、あらためて決着をつけたいところだ。

★相手=ファインルージュ
年明けのフェアリーSを勝ち、桜花賞でも3着と、春の時点で世代上位の実力を披露していたファインルージュ。前走は紫苑Sを1分58秒2の好タイムで快勝しており、秋初戦としては上々の滑り出し。休み明けを使って、さらなる上積みが期待できる。重賞複数勝利は、ソダシを除けばこの馬だけ。実績上位の存在とも言える。

ひと叩きしたアールドヴィーヴルに注目!

★相手=アールドヴィーヴル
桜花賞が0秒7差、オークスが0秒3差でともに5着と、トップクラス相手にも善戦しているアールドヴィーヴル。前走のローズSは3着だったが、休み明けの影響もあったか。ひと叩きして8キロ増だった馬体も締まってくれば、違った姿を見せてくれるはず。

★相手=アンドヴァラナウト
通算6戦【3・3・0・0】と、ここまで3着以下がないアンドヴァラナウト。前走のローズSも、中団から鋭く抜け出し完勝。2走前の出雲崎特別(1勝クラス)と合わせて2000メートルで2連勝と、この距離にも適性の高さを見せている。デビューから全戦でコンビを組んでいる福永騎手も手の内に入れており、相手強化にも対応できそう。母は5勝を挙げた活躍馬で、祖母はエアグルーヴ。伸びしろにあふれる血統でもある。

★相手=アカイトリノムスメ
前走のオークスは、直線で馬群をさばきながらよく伸びて2着を確保したアカイトリノムスメ。母のアパパネは、前哨戦で敗れても本番できっちり変わり身を見せ、牝馬三冠を含むGⅠ4勝を挙げたが、本馬はここまで休み明けで2戦2勝。ぶっつけでも力を出せるタイプだ。

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