大相撲秋場所は9月26日、新横綱の照ノ富士が2場所ぶり5回目の優勝を果たして幕を閉じた。新横綱の優勝は稀勢の里以来、史上9人目となる快挙だ。
宮城野部屋のコロナ禍で白鵬が休場する中、一人横綱の重責を果たした照ノ富士は、「土俵の上で一生懸命やっている姿を見せればいいと思った。優勝するのは本当に難しい。一生懸命やってきてよかった」と胸をなで下ろし、ニコリともしなかった。やはり横綱として受けるプレッシャーは、並大抵ではなかったようだ。
そして同日、まるで照ノ富士が賜杯を抱く姿を見届けるように、白鵬引退の報道が一斉に流れた。いつ、どんな思いで決断したのか、まだ定かではないが、痛めていた右ひざの状態が思わしくなく、進退について熟慮していたという。
現役生活約20年、横綱在位84場所、大相撲で史上最多の優勝45回を誇り、長く第一人者として活躍。通算1187勝、幕内通算1093勝など、数々の史上1位記録を樹立した。
その一方、2019年の春場所千秋楽で、優勝インタビューの最後に観客とともに三本締めをして、相撲協会からけん責処分を受けるなど、批判を浴びることも多かった。
最後まで打算的だった白鵬
「名古屋場所は張り手やひじ打ちなど、なりふり構わぬ相撲で全勝優勝を飾りましたが、あれが精いっぱい。今場所の照ノ富士の充実ぶりを見て、もう対抗できないと悟ったのでしょう。できることなら土俵の上で見事に散ってほしかったですが、これもまた白鵬らしい。最後まで打算的でしたね」(スポーツ紙担当記者)
白鵬が唐突に引退したことで、照ノ富士はライバル不在となった。秋場所も2敗こそしたが、その強さ、パワーはケタ外れ。11日目に対戦した小結・高安は、土俵下までたたきつけられて動けなくなり、お尻の筋肉を傷めて翌日から休場に追い込まれている。
とりわけ、痛めている両ひざに疲労が蓄積していない前半は、手がつけられない強さを発揮し、この3場所、8日目までに黒星を喫したことはない。
「本来なら対抗馬になるべき大関の正代、貴景勝の低迷は、目を覆いたくなるばかり。今場所も2人そろって8勝7敗でした。若手の伸びもいまひとつで、次期大関候補も見当たらない。あと2~3年は、照ノ富士時代が続きそうです」(相撲協会関係者)
今後、照ノ富士は〝最大の敵は自分〟ということになる。くれぐれも健康管理と古傷のケアに留意してほしい。
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