日本テレビが大みそか恒例番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』の休止を発表した。
当事者の松本人志はやんわりと否定したものの、発端は〝痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー番組〟を審議の対象にすると、BPO(放送倫理・番組向上機構)・青少年委員会が公表したことなのは明らかだ。
「BPOに名指しこそされないものの、明らかにターゲットは日テレだった。もっとも、最初からBPOと真っ向からぶつかるのは得策ではないと考えていたため、番組の柱である〝罰ゲーム〟を変化させることで番組を継続させるべく準備していた。例えば、出演者が笑ってしまってもケツバットやタイキック、ビンタなどは完全に封印する。替わりに脇の下をコチョコチョしたり、足の裏を思いっきりくすぐり続けるといったパターンです」(日テレ関係者)
しかし、こうした日テレの制作方針に一部関係者から物言いがついたのだ。
「吉本興業です。昨年の渡部建の出演情報も事前に漏れ、松本らが激怒した。今回も番組のリニューアル情報が週刊誌などに報じられ、ダダ漏れになった。日テレに対し、松本ら出演者が疑心暗鬼になってしまったんです」(放送作家)
代替番組の制作費は例年の3分の1以下!?
結果、日テレサイドはある決断を迫られた。『笑ってはいけないシリーズ』を休止にすることで出演者の信頼を再度得ようとしたのだ。そして、日テレが紅白歌合戦の真裏に放送するのは、6時間特番『絶対笑って年越したい!笑う大みそか』(仮題)。
「出演者は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』を中心に吉本興業一色に染まるはずです。中身は、これまで放送してきた『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』の罰ゲームがすべてカットされたバージョン」(同)
制作費は例年通りの予算を確保しているため、『絶対笑って年越したい!笑う大みそか』も大判振る舞いになる。
「『笑ってはいけない』はギャラ込みで総制作費3億円。『笑う大みそか』は凝ったセットが不必要になったため、1億円弱。だが、出演者のギャラは例年以上になる。ダウンタウンの機嫌が戻り、出演が実現するなら2人で3000万円超えは確実ですよ」(事情通)
日テレがここまでして吉本興業の意向に従う理由は来年以降に向け、再度『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』の復活を目論んでいるからに他ならない。
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