先週のセントウルSは、やっぱり強かったレシステンシア。3番手に狙ったピクシーナイトも惜敗で、馬連は準本線的中も配当が安いなあ…。
おまけに3連複はハナ差でクリノガウディーがジャンダルムに先着したので、ガウディー外しのボクは泣きの涙。ジャンダルムが、ジャン繋がりで(?)しっかり3着を確保して、先日亡くなったジャンポール・ベルモンド追悼馬券になってくれていたら…と思っても、それは勝手なコチラの事情であった。〝映画馬券〟として狙ったカレンモエ5着、ボンボヤージは掲示板にも載らないし…。7月のアイビスサマーダッシュ、8月の札幌記念と同じく、馬連的中低配当、3連複不的中で結果的に〝大ガミ興行〟となった。回収率たったの2割じゃあお話にならん。ボウズよりはマシ、と言われてもなあ…。
で、変則3日間開催の今週はGⅡが2つ、日曜と月曜にある。セントライト記念にも愛着はあるが、ここは秋華賞を意識した〝女の闘い〟をチョイス。昨年に続き中京での開催となる。月曜の菊花賞トライアル、セントライト記念が前走ダービー組が有利なのと同様に、こちらも前走オークス組が無視できない。まっさきに想い浮かぶのがオークス5着のアールドヴィーヴルで、ご贔屓・松山の継続騎乗もいいのだが、唯一最大の〝嫌う〟材料は、前走馬体重が422キロで小さい、ということ。先々週の小倉2歳Sでも400キロそこそこというだけで嫌ったスリーパーダに2着に来られて、何度もホゾを噛んでいる(そのくせ函館のクイーンSは優勝した426キロのテルツェットから買っているくせに、一貫性に欠ける?)。一応、分岐点を425キロとしよう。馬体重は当日にならないと不明なので、アールドヴィーヴルは3キロ以上増えていることを期待したい(変な願望)。
そこで、まず狙いはオークスでこのアールドに先着しているタガノパッションになるか…前走456キロなら馬体重的には合格だしね。いや待てよ。もっとグラマーで有力馬はいないか、と探したらクールキャットはどうだ。オークスは14着とヘグったが、前々走のフローラSは今回と同じ左回り距離2千で1着と好印象ではないか。鞍上もフローラS時のルメールに手が戻ることだし。加えてオークス組が強いということで、前出のアールドもフォローし、オークスは最下位だったが、逆に捨て切れないエンスージアズムも加えた。
映画馬券はご贔屓女優の芦名星さんを偲んで…
オークス組ボックス。他の重賞組や2勝クラスは無視して、むしろ1勝クラスが穴を開けると思いたい。先週の京成杯AHを勝ち、波に乗る池添学厩舎のアンドヴァラナウト。今週も〝頑ヴァラナウト〟…? ってオヤジギャグで失礼しました。勢いがあるし幸騎乗も魅力のイリマ、同じく小倉で勝ったコーディアル、ストゥーティ、レアシャンパーニュまで。
さて〝映画馬券〟だが、ご贔屓女優だった芦名星さん(享年36)が、自ら命を断った9月14日から1年が過ぎた。改めて冥福を祈りたい。今週はその〝追悼馬券〟をと、こじつけも含めて探してみたが、う~む、タガノパッションの母はアドマイヤシルクではないか。そうそう、芦名さんの出世作が『シルク/SILK』(08年)だった。5カ国合作の国際映画で、日本人ヒロインを演じ、その圧倒的美貌と見事な裸体にボクは釘付けになったものだ。近年は『相棒』シリーズの敏腕記者役などでいい味を見せていたが、映画の代表作に恵まれなかったのが惜しまれる。芦名星。名前のとおり星になってしまったその名を、忘れない。もしタガノパッションが勝ったら、それは彼女の〝後押し〟と信じよう。
最終的な買い目は…まず馬連&3連複②⑤⑨⑭のボックス。馬連⑤⑨各々から①⑦⑫⑬⑱へ。3連複⑤⑨縛り、⑨⑭縛りで①⑦⑫⑬⑱へ。馬連16点、3連複14点でいかがでしょう。またトリガミかなあ?
秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。
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