8月26日放送の朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で、今年3月の放送でアイヌ民族について不適切な表現をした件に触れ、番組内で謝罪し経緯を報告した。
同局執行役員の山田克也情報・制作局長は「3月放送の『スッキリ』で、アイヌ民族の皆さまを深く傷つける差別表現がありました。アイヌ民族の皆さま、関係者の皆さま、視聴者の皆さまに深くおわび申し上げます。大変申し訳ありませんでした」と謝罪。「先月出されたBPOの意見書では『放送倫理違反があった』と厳しく指摘されました。日本テレビでは皆さまのご意見を真摯に受け止め、二度と同じようなことが起こらないように番組制作に努めてまいります。この度は誠に申し訳ございませんでした」と、頭を下げた。
またMCの加藤浩次は「非常に重い指摘だと思います。この4つの問題点で差別の意識がなかったとしても差別に当たると、スタッフ含め本当に反省しないといけないと思います。僕自身も北海道出身という立場にありながら、番組の中で速やかに謝罪することができなかったことを、ここに深くお詫び申し上げたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」とこちらも深々と頭を下げ謝罪した。
視聴者からは半年以上もたった今、突然の謝罪と経緯説明に戸惑う声が上がっているが、きちんと〝総括〟したことで、概ね好意的に受け入れられているようだ。
自社の不祥事には甘いと言われるテレビ局だが…
《えっ、何で今さら? と思ったけど、きちんと謝罪したことは評価できる。二度と過ちを繰り返さないで下さい》
《まぁ、担当者がアイヌの差別表現だってことを知らなかっただけだからね。きちんと社内で話し合ったようだしいいんじゃないかな》
《あの発言がアイヌ差別って知らなかったっていうの、逆に差別がなくなった証拠だと思うんだけどなぁ。差別的表現って親や周りの人間に教えてもらわなかったら知る術がないし》
《やったことは完全アウトだけど、今回の経緯説明はよかったと思う。二度とアイヌの人を傷つけないで》
「騒動から半年以上が経過していることもあり、突然の謝罪に驚いた視聴者も多かったようですね。一応、今回の謝罪できちんと説明責任を果たした形となりました。一方で、こうなると注目されるのはテレビ朝日の対応です。同社では、スポーツ局の社員ら10名が東京五輪の放送打ち上げ名目で、都内にあるカラオケ店で朝方まで飲酒を伴う会合をし、酔った女性社員がビルから転落するという一大不祥事を起こしたばかりです。こちらも上層部がきちんと謝罪し、最終報告する必要が出てくるでしょう」(芸能ライター)
自社の不祥事には甘いと言われるテレビ局だが、日テレの謝罪会見を見て、テレ朝上層部がどう動くか。今後の動向に注目したい。
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