日本テレビ系の情報番組『スッキリ』が、今年3月12日の番組内でのアイヌ民族への差別表現問題について検証した。
問題の放送については、放送倫理・番組向上機構(BPO)が7月21日、日本民間放送連盟の放送基準などに違反していたとして「放送倫理違反があった」とする意見書を公表。隙だらけのチェック体制や、差別に関する知識の乏しさ、放送人としての感度の低さなどを問題点として指摘していた。
検証は、8月26日放送の番組中盤、約30分間にわたって行われた。森圭介アナが、MCの極楽とんぼ・加藤浩次、岩田絵里奈アナと並び、「3月12日の日本テレビの情報番組『スッキリ』でアイヌ民族の方々を傷つける差別表現を用いた不適切な放送をしました。アイヌ民族の皆さま、関係する皆さま、そして視聴者の皆さまにお詫び申しあげます」と切り出し、そろって深く頭を下げた。
また、加藤は「僕自身も北海道出身という立場にありながら、番組の中で速やかに謝罪することができなかったことを、ここに深くお詫び申しあげたいと思います」と、再び頭を下げた。
年内にもお役御免か?
「番組の数字(視聴率)は他局に比べて決して悪くないが、今回の問題が大きな失点になってしまった。問題のコーナーが番組の終わる直前だったということもあるが、加藤の言う通り、速やかに当日の番組内で謝罪することができていれば、ここまでの大問題にはならなかったのではないか」(他局の関係者)
加藤は、問題となった放送直前の3月10日、同番組内で吉本興業とのエージェント契約終了と、今後は新会社を立ち上げることについて、自ら説明していた。
「吉本興業に属していれば、こういうときに『ウチの加藤に責任取らせるようなことがあったら、別の人気番組に出ているタレントも引き揚げますよ』などと事務所が局に圧力をかけ、守ってくれます。先日、『雨上がり決死隊』を解散した宮迫博之もそうですが、吉本から追い出された加藤も、もはや誰も守ってくれません。加藤には、以前からコストカットのための〝リストラ説〟が浮上していましたから、この謝罪でひと段落。日テレさんは、スッキリと加藤のクビを切ることができますよ」(同・関係者)
早ければ年内にもお役御免になりそうだ。
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