8月8日に閉会式を迎える東京五輪。コロナの影響が心配される中での開催だったが、中継しているテレビ各局は軒並み高視聴率をたたき出している。
「正直、このまま五輪が続いてくれればいいと思っている局員は多いです。ただ、五輪中継の裏にぶつける、いわば〝捨てる〟番組が難しい。連続ドラマを放送しても、どうせ数字は取れないので、わざわざ〝捨て用〟の番組を用意している局もあるほどです」(民放の五輪放送班スタッフ)
中でも、中継する種目に恵まれ、次々と高視聴率をたたき出しているのがテレビ朝日だ。
お祭りムードを継続させられるか?
「何と、7月19日からの1週間はテレ朝が週間視聴率で三冠を獲得。世帯視聴率はもちろん、個人視聴率もトップでした。柔道の阿部兄妹の史上初となる兄妹の同日金メダルは、世帯視聴率21.6%(個人視聴率13.5%)を記録。27日のソフトボール決勝は世帯23.0%(個人14.5%)を記録するなどしたため、7月26日からの1週間も視聴率三冠、それどころか月間でも三冠を獲得しました。テレ朝の幹部は笑いが止まらないでしょう」(放送担当記者)
まさに〝五輪バブル〟だが、怖いのが反動だ。
「テレビ局が通常のプログラムに戻った際、話題の中心となるのはコロナの感染爆発によるネガティブなニュースばかりで、若者たちのテレビ離れは加速するでしょう。局としては、五輪を振り返るような番組をできるだけ組んで、お祭りムードを継続させられるかどうかがカギになる」(前出の民放スタッフ)
各局、メダリストたちの〝囲い込み〟に必死だというが、視聴者の興味はどこまで続くのか…。
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