日本テレビが今年も〝禁断の果実〟に手を付ける。
全国的に新型コロナウイルスの新規陽性者が急増する中、同局はお構いなしに『24時間テレビ44 想い~世界は、きっと変わる。』(8月21日、22日)を東京・両国国技館から、無観客にて生放送する。
今年はジャニーズの人気アイドルグループ『King&Prince』(平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人、岸優太、神宮寺勇太)をメインパーソナリティーに据え、サプライズを盛り込んだ番組構成になるという。
「2018年にパニック障害を発症し今春、ジャニーズ事務所を退所した元メンバー、岩橋玄樹との再会が予定されています。他にも『嵐』の櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の4人が応援に駆け付ける。残念ながらリーダーの大野智は、体調不良を理由に欠席するそうです」(女性誌記者)
当然、日テレは出演者やスタッフなどの感染対策を徹底し、『24時間テレビ』の制作を着々と進めていたが、ここに来て重大な問題が持ち上がった。
7月22日、女優の永野芽郁が新型コロナに感染し、同局系の主演ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』の現場が大混乱に陥ってしまったのだ。
「ダブル主演の戸田恵梨香も一時は〝自宅待機〟となり、夫の松坂桃李さんも心配していたそうです。ドラマ班は『24時間テレビ』でも使用する感染対策マニュアルを用いていた。どこから新型コロナに感染したのか、一から洗い直しています」(日テレ関係者)
大きな不安を抱えているスタッフたち
いずれにしても『24時間テレビ』の放送が決まっている以上、制作現場は黙々と日々の業務を遂行するしかない。両国国技館をはじめ全国の中継地で、あえて自ら3密状態をつくり、コロナ感染のリスクを高めている状態に、当然ながらスタッフたちは大きな不安を抱えている。
「そもそもコロナ禍で『24時間テレビ』を強行することは、日テレ上層部が決めたこと。命令されたら黙って従うしかありませんし、コロナに感染したら運が悪かったと思うしかない。もはや諦めの境地です。子供や老親などの家族を抱えるスタッフの中には、自腹で一人暮らしを始めた者もいます」(制作会社幹部)
『24時間テレビ』専用の感染対策マニュアルも作られているが、こうした日テレサイドの努力をあざ笑うかのように、局員やスタッフの感染者は激増している。今年の『24時間テレビ』は、満身創痍の状況で制作が進められているのだ。
幸いにも、『24時間テレビ』の制作現場からクラスターが発生したことは、一度もないという。無事に試練を乗り越えられるか、放送日まで目が離せない。
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