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本当にあった裏社会の呪い③成仏できない親分があの世から嫌がらせ!?

イラスト/ホセ・フランキー (C)週刊実話 無断転載禁止 
イラスト/ホセ・フランキー (C)週刊実話 無断転載禁止

世界中に「怪談」は数あれど、お国柄や宗教の違いは出ても、大筋は似たり寄ったりなものが多い。ところが、欲望と怨念の渦巻く「裏社会」の住人たちは、怪談話にしても規格外。とんでもない恐怖体験をしているというのだ!

復讐が復讐を生むヤクザ業界。だが、身内間抗争の場合は上部団体が即座に動いて「手打ち」がなされ、報復は厳禁とされるのが通例だ。

とはいえ、志半ばにして命を奪われ、その無念を晴らされない者の魂が素直に成仏するとは考えにくい。

「親父が(抗争で)殺されてから、組内では事件や事故が相次ぎました。病気で死にかけた者もいれば、拳銃が暴発した者、転覆したジェットスキーのプロペラに巻き込まれて顔面ズタズタになった者もいます」(現役ヤクザ幹部・40代)

組員全員が指を落として弔いました

この幹部自身も、車が全損する大事故を起こした際、後部座席に乗っている親分の姿を確かに見たという。

「どうせ呪うんなら(殺した)相手側を直接呪ってほしいものですが、実はこういう話は業界的にも珍しくはない。きっと誰かをあの世に『お供』させ、向こうでも身の回りの世話をさせようとしているんですよ(笑)」(同・幹部)

「組員全員が指を落とし、親分のお棺に入れて弔いました。それからというもの存在しないはずの『小指の先』が痛むことがあるんですが、不思議なことにその時期が組員同士で重なる。そのたびに、『今日は(あの世から)戻ってきてるな』『早く報復しろと怒ってるんだろうな』とみんなで話すんです。ただ、何もできないので指よりも胸が痛みますよ」(現役ヤクザ・30代)

遅かれ早かれ再会するあの世で、彼らはなにを語るだろうか。

【本当にあった裏社会の呪い④に続く(#④を読む)】

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