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老害ヤクザの実態⑤古いVシネマやヤクザ系の漫画を見て「俺がモデルだ」と言い張る

イラスト/タカミトモトシ (C)週刊実話 無断転載禁止 
イラスト/タカミトモトシ (C)週刊実話 無断転載禁止

一度は組織を裏切ったヨーダが二階から政治を操り、サメの脳みそと呼ばれた男が五輪を仕切り、70間近になっても「女性初の総理大臣」を諦めきれない緑のたぬきが跋扈する。〝老害天国〟ニッポンは、社会の裏側でもお年寄りに優しいため、業界に蔓延る時代錯誤な俠(おとこ)たちが、今日も若い衆を泣かせているという。

高齢ヤクザが〝ボケる〟確率は、どうやら一般社会のそれよりもはるかに高い。抗争やヤキが盛んだった時代に、さんざん頭を割られているせいもあるが、それ以上に大きいのが「薬物」の影響だ。

「老害世代には、過去にみっちりシャブ中だったヤクザが多いですからね。ちまたのボケ老人でもよく聞く『テメェ!俺のメシに毒入れやがったな』とか、『俺の家からラジオ盗んだのはテメェだろ?』ってのは、シャブ中の被害妄想の典型ですから。ヨレて(薬物が効いている状態)んだかボケてんだか、見分けがつきにくいんですよ(笑)」(三次団体本部長・46歳)

「オレオレ詐欺を始めたのは俺だ」

いずれにせよ、周囲に大迷惑なことには変わりない。

また、ヤクザは見栄や面子が命より大事なため、話を誇張したり、多少のホラを吹いたりする場面も、時には必要である。だが、それもあまりに長年やり過ぎると、〝老害モンスター〟を生んでしまうことになる。

「例えば、『日本で初めてパンチパーマにしたのは俺だ』とか『オレオレ詐欺を始めたのは俺だ』とか、昔からヤクザってのは、くだらないことを自慢するんですよ。最近でこそ、スマホですぐに調べがついて話がめくれる(嘘がバレる)ので、こういうホラ吹きも減りましたが、ネットのない時代から長年嘘をつき続けてきた者は、今さらそれを認められないじゃないですか。だから『ネットってのはまったく嘘しか書いてねぇな!』なんてムキになって、今でもスナックのババア相手に自慢してますよ」(四次団体組長・45歳)

〝ヤクザは吐いた唾は飲めない〟とは、こういうときに使う言葉ではないはず。ちなみに、古いVシネマやヤクザ系の漫画については、そこら中に「俺がモデルだ」と言い張る者がいるという。

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