エンタメ

老害ヤクザの実態③組で面倒を見ている風俗やキャバクラに入り浸る

イラスト/タカミトモトシ (C)週刊実話 無断転載禁止 
イラスト/タカミトモトシ (C)週刊実話 無断転載禁止

一度は組織を裏切ったヨーダが二階から政治を操り、サメの脳みそと呼ばれた男が五輪を仕切り、70間近になっても「女性初の総理大臣」を諦めきれない緑のたぬきが跋扈する。〝老害天国〟ニッポンは、社会の裏側でもお年寄りに優しいため、業界に蔓延る時代錯誤な俠(おとこ)たちが、今日も若い衆を泣かせているという。

傘下の組が経営する闇カジノに出入りして、やたらと大きな顔をする組長。そのせいで他の客が減ってしまうと、とがめる傘下組員たち。このエピソードは、北野武監督の映画『アウトレイジ』で描かれていたものだが、同様の話は実際のヤクザ業界でも枚挙にいとまがない。

定番は、組で面倒を見ている風俗やキャバクラに入り浸って、ちゃっかりタダで遊ぼうとしたり、キャストやボーイに無茶な要求をする老害ヤクザだ。

「昔から〝きれいに遊ぶ〟ヤクザはむしろ好かれるんですけどね。今どきキャバ嬢の胸を揉んだり、風俗で本番を強要すると、その子たちがあっさり辞めちゃうじゃないですか。でも、やっぱり長期服役帰りの〝浦島太郎〟は、そのあたりを理解してくれないし、いい年こいても下半身が盛ってますから、お構いなしなんですよね。そのため、こういう手合いを得意とする〝爆弾処理班〟と呼ばれるキャストを、最低1人は店に入れておくことが、近年の水商売経営の鉄則になっています」(キャバクラ経営者・40歳)

店のボーイに怪しい荷物を受け取らせる

「お店のボーイを自分の若い衆のように扱うのも、老害ヤクザの特徴ですね。店の外にタバコ買いに行かせるくらいならいいですが、集金に行かせたり、怪しい荷物受け取りに行かせるのは、もはや話が違うだろって(笑)。注意したら居直ってきたので、うっかり半殺しにしてしまい、後々面倒なことになりました」(風俗店経営者・48歳)

現代のヤクザたちは、ごく普通の居酒屋や飲食店を経営するのも常識。なんら空気を読まず、そういう場所でさえ横暴を尽くすのが老害ヤクザだ。

「うちの店は客層の7~8割が女性という、おしゃれな居酒屋だったのですが、刑務所帰りの老害ヤクザが入り浸るようになってから、一気に様子がおかしくなりました。おまけに、アルバイトのJKに対して延々と下ネタを繰り広げるわ、ケツや胸を触るわ揉むわのセクハラ三昧。激怒した(JKの)お母さんが警察に通報して、修羅場になったこともありましたよ」(三次団体組員・38歳)

こうした老害は直接言っても聞かないので、親分に叱ってもらうしかない。ただ、老害はそのときはヘコんでも、また翌日には何食わぬ顔で現れるのがお約束。話を聞かせてくれた三次団体組員も、もはや気力をなくしており、店を閉める方向で考えているという。

【老害ヤクザの実態④に続く(#④を読む)】

あわせて読みたい