どんな仕事にも、職場以外でも思わずやってしまう行動や、かかりやすい病、いわゆる〝職業病〟がある。もちろん、ヤクザも避けては通れない。むしろ、カタギさんより悩まされる〝症状〟は多いというのだ。親分世代に定番の持病から、若手にしか見られない「謎の習慣」など、ヤクザの職業病を一挙大解説する。
これも時代の流れか、それとも前世代を反面教師としたのか。
「体なんか鍛えても、拳銃で撃たれれば一発であの世行きだ」とダンベルを馬鹿にしていたヤクザだが、ある世代から急に筋肉信仰が強まり、今では本格的なトレーニングルームのある組事務所すら珍しくない。
おまけに、近年の事務所当番は昔と違って電話も鳴らず、極めて暇なため、筋トレで汗を流す時間だけは豊富にあるという。
出所直後の数週間はシックスパック
それゆえ、体だけなら格闘家顔負けのグッドシェイプが揃っているのが現代の若手ヤクザだ。
「ところが、どれだけ僕らが懸命に体を鍛えて絞っても、親分や兄貴分は連日『飲めや、食えや』ですからね。結果、どうなるかというと、腕や胸板はガッシリと筋肉に覆われているにもかかわらず、腹だけが異様に飛び出してて余計に目立つんです(笑)。こんなの、普通のスポーツジムでは、まず見ない体形ですよ。まぁ、キャバ嬢なんかは『そこがかわいい❤️』と言って腹をなでてくれる子が多いんで、心が救われてますけどね」(関東系ヤクザ・20代)
その分厚い脂肪に包まれたシックスパックが日の目を見るのは、塀の中から出てきた直後の数週間のみだという。