社会民主党が存亡の危機を迎えている。党勢拡大を目指す立憲民主党からの呼び掛けに、どう応じるかで党内が二分しているのだ。
吉田忠智幹事長らのグループが「今こそ大合流で自民党に対抗し、政権を争うべき」と主張するのに対し、福島瑞穂党首らは党存続にこだわり、立憲民主党との合流に難色を示している。
「10月22日に開かれた常任幹事会で、党は解散せずに残すものの、離党して立憲民主党への合流も容認する議案を来月14日の臨時党大会に提案することを決めました」(社民党地方議員)
旧社会党時代には最大野党として、政府、自民党にプレッシャーをかけていた社民党。土井たか子委員長の時代には、反戦、護憲を強くアピールして支持を広げた。村山富市委員長の時代には、自民党との連立で村山首相を実現させ、政権を担当したこともある。
「とにかく合流ありきで思想信条の違いに目をつぶろうとしているのが、今の立憲民主党。話し合いの相手は福山哲郎幹事長ですが、その裏で絵を描いているのは、あの小沢(一郎)さんですからね」(同)
社会民主党が存亡の危機の背後に小沢一郎「これが最後の大仕事」
8月の立憲民主党と国民民主党との合流に際し、小沢氏は会見で「やっとここまで来た」と語った。周囲には「これ(大合流)が最後の仕事」と漏らしているという。
希代の壊し屋、寝業師が動いているとなれば、社民党が主導権を握るどころの話ではない。存続、合流の問題は、11月上旬開催の臨時党大会に持ち越され、そこで何らかの方向性が示されることになりそうだ。合流派からは「合流見送りとなれば、分裂やむなし」の声も出ている。
「合流に慎重なグループが、社民党結党時に党を割った新社会党と再合流し、党名も懐かしの社会党に戻すという話があるんです」(新社会党関係者)
一番それが分かりやすいのでは?
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