フジテレビ木曜劇場ドラマ『大奥』の最終回・第11話が、3月28日に放送された。大爆死に終わった同作の戦犯探しが加速している。
2003年に初めてフジテレビで『大奥』が放送されてから20年以上の時を経て、新たな令和版として制作されたのが、今回の『大奥』だ。
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徳川家治と愛のない政略結婚を強いられた主人公・五十宮倫子を演じるのは小芝風花。家治に『KAT-TUN』亀梨和也、お品に西野七瀬、松島の局に栗山千明、松平定信に『Snow Man』宮舘涼太を起用し、新時代の『大奥』を目指したのだが…。
「初回の世帯平均視聴率は6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。最近のドラマの数字とすればよくも悪くもないという印象でしたが、第2話で4.7%に下落。その後も4%台を連発し、第10話にいたっては、なんと3.7%。完全なる爆死です」(ドラマライター)
せめて、TVerで数字が良ければ言い訳もできるが、『大奥』のお気に入り登録者数は約71万人だった。
令和版『大奥』は視聴率も見逃し配信も不振
今期トップの『不適切にもほどがある!』(TBS系)は約140万人で、そのほかも『Eye Love You』(TBS系)、『君が心をくれたから』(フジテレビ系)らは100万超え。
『3時のヒロイン』福田麻貴の主演ドラマ『婚活1000本ノック』(フジテレビ系)ですら、約92万人なので、『大奥』はTVerでも爆死したと言える。
「特に『大奥』は時代劇という特性上、制作費が他のドラマよりも高い。テレビ不振による予算圧縮から、今やNHKしか時代劇しか作れないと言われている中で、力を振り絞って作った『大奥』がこれでは、フジテレビもがっかりでしょう」(同・ライター)
またキャスティングも中途半端になってしまったようだ。
「衣装やセットなどにお金がかかる分、出演料を削減しようと、1.5流どころを集めたのが裏目に出ましたね。時代劇は中高年層しか見ないので、シンプルに知名度が高い俳優を使えばよかったでしょう。結果論ですが、ストーリーは昔ながらなのに、キャストだけ30代前後のミドル層ウケを狙った結果、一部の人にしか刺さらない作品となってしまった」(同)
これで民放テレビでは当分、時代劇が作られることはなさそうだ。
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