千葉ロッテの佐々木朗希が、ペナントレースに不安を残す投球をしたのは、3月17日の楽天とのオープン戦。この時点では「次回登板でしっかり結果を残せば」と、楽観的に捉える向きも多かった。
〝ネクスト・メジャーリーガー〟佐々木の実力は、すでに証明済み。しかし、ピリッとしないピッチングが続いており、その原因を突き詰めていくと、〝例の問題〟も絡んでいた。
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「佐々木は決め球のフォークボールを改造しています。その新バージョンが、ZOZOマリンに適応しませんでした」(スポーツ紙記者)
千葉ロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアムは、海側からの強風が吹くことでも知られている。ファンの間では「マリン風」とも呼ばれ、各投手の投げる変化球にも影響を与え、バッターを幻惑させてきた。
「これまで、佐々木のフォークにも風のイタズラがありました。落下する際、変な揺れが生じていました」(同・記者)
しかし新フォークは、マリン風に加勢してもらえなかったのだ。
開幕までの佐々木朗希に課せられた課題
ストンと、ただ落ちるだけ。17日の登板では立ち上がりに苦しみ、序盤は変化球に活路を見出そうとした。だが、その変化球でもストライクが取れず、4回6安打4失点と苦しんだ。
球速は160キロ近くまで出ていたが、新フォークで対戦打者を惑わすことはできなかったのである。
「佐々木のフォークは若干ですが、打者方向に向かって左側に流れていく軌道でした。ZOZOマリン以外の球場で投げる際、打者に見送られてボールカウントになる場面も少なくありませんでした」(同)
それを改めるための改造だが、その先に見据えるのはメジャーのマウンドだ。
「新フォークの叩き台というか、助言は昨春のWBCで一緒だったメンバーたちです。ダルビッシュ有は、助言を求めてきた後輩たちに握り方まで見せていました」(同)
佐々木が炎上した17日は強風注意報も出ていた。むしろ、フォークボールなどの〝抜ける系の変化球〟は、強風の恩恵でいつも以上に対戦打者を惑わせるはずだったのだが…。
「佐々木のことだから、開幕戦までには再調整してくると思いますが、新フォークボールとマリン風の相性は良くないみたいですね」(同)
不安材料は残った。開幕までに佐々木はどう対応するのだろうか。
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