ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が電撃的に結婚を発表した。
囲み会見では結婚相手のプロフィールについて詳しい情報を伏せ、「至って普通の人」「出会ったのは3~4年前」「一緒にいて楽しい人」など、印象についてコメントするだけにとどまった。
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ネット上では、どんな相手なのかという詮索が始まっているけど、大谷選手が交際していたことがどこにも漏れなかったことがすごいよね。
どこかで写真くらい撮られていてもおかしくないけど、それが一切なかった。
アメリカではハリウッド俳優に群がるパパラッチがたくさんいるみたいだけど、野球などのスポーツ選手に対しては、そこまで追いかけたりしないのかもしれない。
それに球団側が所属選手のプライベートを守るような、情報統制を敷いているということもあるだろうね。
以前にも、メジャーリーグ選手のプライベートに対して執拗に迫っていた外国メディアが、出禁になったという話があった。
何か情報を知っていても、ちゃんと本人から発表するまでは伏せておこうというマナーが、しっかりしているような気がするよ。
さらに拡大した大谷フィーバー
プロレス業界は、結婚について公表するかどうかを会社が指示するというパターンもあるけど、基本は選手任せだった。
俺は、G1クライマックスに優勝したら結婚を発表すると決めていて、実際に勝ったその日にマスコミに情報を流した。
それも最初は東スポだけとか、どの媒体に出すのかまで自分でコントロールしたんだよ。
結婚発表することに慎重になるのは、それで離れてしまうファンが出てくるからだよね。
大谷選手のような圧倒的に遠い存在でも、もしかしたら結婚できるかもしれないと妄想してしまうのがファンの心情。客観的に見ればほぼゼロに近い奇跡的な確率だと思うけど、本人はゼロじゃないことに希望を持っていたりするんだよ。
フィギュアスケートの羽生結弦さんは、結婚相手を明かさないというスタイルを貫いた。
これは女性ファンに対する配慮というのもあるけど、マスコミが相手の素性や言動について、あることないこと書くかもしれないという懸念があったからだろうね。
大谷選手の場合も、マスコミはいろいろ突っ込んだ取材をすると思うんだよ。
奥さんに対して「ちゃんと健康管理ができるのか」とか、「栄養バランスのいい食事を作れるのか」とか、勝手に口を挟んできたりね。
まぁ、どこの家庭もそうだけど、新婚で一緒に生活を始めるタイミングというのは、確かにモメがちなんだよ。ゴミ捨てはどっちがやるとかね(笑)。
でも、大谷選手はすでに大富豪なんだから、料理も掃除も洗濯も専門家を雇うと思うから、そんな心配はいらない。
とにかく、この結婚で大谷フィーバーはさらに拡大した。「メディアが大谷選手ばかりを取り上げるのはいかがなものか」という意見もあると思うけど、今年は年初から暗いニュースが続いているから、手放しで喜べる明るい話題は〝大谷翔平ネタ〟くらいしかないんだよ。
政治も経済も混乱している今、大谷選手の活躍は野球界だけでなく、日本の景気を左右するほどの大きな存在になっていると思うね。
蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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