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JRA重賞『フィリーズレビュー』(GⅡ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話Web 

今週は『フィリーズレビュー』を取り上げます。

《馬場傾向》
過去3年はAコース使用10日目で行われていたが、今年はAコース使用6日目で行われる。下地は高速馬場だが、時期的に降雨の影響を受けて、時計を要している年もしばしばある。

《ペース傾向》
芝短距離戦で戦ってきた馬がそろうため、過去10年でかなりのハイペースが7回。前半3Fが速い年は33秒台半ば、遅い年でも34秒台半ばと速く、スローペースになる可能性はかなり低い。

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《脚質傾向》
過去10年で逃げ馬は2着、3着は1回ずつあるが、優勝はない。一方、追込馬は2勝、2着1回、3着3回。差し、追込馬が5勝に対し、先行馬が2勝しかしていないことからも、中団より後方の馬が有利と言える。

コラソンビートが得意距離で勝ち負け必至!

★コラソンビート
昨年6月の東京の新馬戦では3着だったが、その後3連勝で京王杯2歳Sを優勝。同レースでは出遅れたが、促されると楽に中団外目まで挽回。3~4角では前のミルテンベルクの外に誘導して追われると、一気に3番手まで浮上。そこからもしぶとく伸びて、ラスト1F地点では先頭と3馬身はあった差を、しっかり詰めてクビ差で勝利した。前走の阪神JFでも、やや出遅れたが好位の中目を追走し、3~4角では好位の外から仕掛けて勝ちに行く競馬で3着。展開に恵まれた上位2頭よりも評価できる走りだった。今回は得意の1400メートルで勝ち負け必至。

★バウンシーステップ
デビューから出遅れ続きで能力を出し切れていなかったが、近走は発馬が改善され成績が上昇。前走のつわぶき賞は五分のスタートを切って、軽く促されて中団の外を追走。3~4角の外からじわっと進出し、直線で大外に出されると、目立つ脚で一気に突き抜け、ラスト1F地点でもう先頭。そこからさらに後続との差を広げて、2馬身半差で完勝した。前走指数は阪神JFならば3着タイに相当するもの。前々走のりんどう賞では先行して3着だったが、脚をためる競馬でよりこの馬の良さが出た。上昇度を警戒したい。

★シカゴスティング
デビュー2戦目にバウンシーステップを倒して勝利すると、次戦のフェニックス賞ではトップスタートから掛かり気味に2番手を追走し、3馬身差で勝利。その後はファンタジーSで3着。同レースでは五分のスタートだったが、促して好位の外目まで持って行く。そこから徐々に位置を下げて内に潜り込み、3~4角では中団最内のドナベティの外で我慢。直線では窮屈でも内を狙ってドナベティと一緒に伸び、ラスト1F地点では3列目付近。ドナベティにしぶとく食らいついたが、クビ差の3着だった。ここではドナベティに敗れたが、外枠で位置を取りに行くロスが生じたことを考えれば、同馬を上回る内容。また、前走の阪神JFでは逃げて5着と、上質なスピードとスタミナを見せており、ここはチャンスがあるとみる。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式X(旧ツイッター)=@_yamazaki_erika.

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