旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)創業者・故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、NHKは春の番組改編でも、同社所属タレントの出演を当面見送ることを明らかにした。
この方針に反発する一部ジャニーズファンからの「受信料不払い運動」が懸念されている。
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2月14日、NHKの稲葉延雄会長は定例会見で、旧ジャニーズ事務所の性被害者への補償問題について「率直に言って我々の期待している動きに比べると少し遅い」と言及。「被害者の補償とガバナンス体制を含めた再発防止の取り組みがきちっと行われているかどうか、それを早く確認したい」と語った。
ジャニー氏の性加害の被害者数は1月31日時点で948人。そのうち補償内容の通知者数は242人と約4分の1に過ぎず、依然として補償問題の解決の見通しは立っていない。
「それを確認できるまで、旧ジャニーズ事務所のタレントの出演は見送るということです」(大手プロ役員)
“スマホ受信料”にも暗雲
NHKは春の番組改編に伴い、KinKi Kids・堂本光一がナレーションを務める『The Covers』、TOKIO・城島茂が出演中の『民謡魂』、SnowMan・佐久間大介の『みんなの手話』などの番組は継続する予定。しかし、出演者は変更されそうだというから、3人が降板する可能性が高い。
また、『ザ少年倶楽部』の番組名を変更して1月から放送されていた音楽番組『ニュージェネ!』を含め、3月末で終了する旧ジャニーズのタレント出演番組は計8本。これで旧ジャニーズタレントのNHKレギュラー番組は消滅する。
中学3年生のジャニーズファンが憤る。
「毎週『ザ少年倶楽部』を見るのが楽しみでした。もともとNHKでは、ジャニーズのタレントが出る番組しか見なかったから、お母さんに『NHKの受信料、もう払わなくていいんじゃない』と言ったんです。友だちにもLINEで《払わない方がいい》と送信しましたよ」
昨年の紅白歌合戦に旧ジャニーズ事務所のタレントが出場しないことが分かった際も「紅白は見ない」とするファンが続出。その結果、紅白が史上最低視聴率を記録したのは周知の通り。
もし、こうしたファンがこぞって受信料不払いを実行したらどうなるか。
「旧ジャニーズのファンクラブ会員数は2月10日現在で約1400万人。この半分が受信料不払いなら、NHKは経営危機に陥りかねません」(芸能ライター)
昨夏、NHKはテレビがなくてもネットを通じてNHKの番組を視聴する人に対し、相応の費用負担を求める案を作成した。
「旧ジャニーズのタレントが出演するNHK番組をスマホで視聴するファンも多い。旧ジャニーズ勢を切れば、スマホに費用負担を求めることも難しくなってきそうです」(放送ライター)
NHKは痛しかゆしだ。
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