「頑張ってほしいだけ。素晴らしい選手だと思う」
大谷翔平が、花巻東高の後輩・佐々木麟太郎にエールを送った。佐々木は、米カリフォルニア州の名門スタンフォード大学への進学が決まっている。
当たり障りのないコメントだった。しかし米メディアも、大谷と「高校通算140本」の驚異的な本塁打記録を作った佐々木の関係性は知っている。
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佐々木の父が高校時代の大谷の監督であり、ここに大谷よりも3学年先輩の菊池雄星も加わり、恩師に息子・麟太郎の野球留学について助言を送り続けていたことを――。
「当たり障りのないコメントでも、先輩の大谷が言ったものだから価値があるんです」(米メディア)
だが、大谷との関係性を疑うような…、いや、佐々木の独り立ちを思わせる〝プチ反攻〟が確認された。
佐々木が自ら選んだ背番号は「17」ではなく、「3」であることが分かった。
「高校野球の背番号はポジションを表すものですが、大学は基本的に好きな番号を選べます。米国も同様です」(同)
監督が3、17、25の背番号を提示するも…
現地関係者の話を総合すると、スタンフォード大のデビッド・エスカー監督も大谷との関係を知っていて、背番号17を勧めたという。
手順では、複数の空き番号(3、17、25)を佐々木に提示、その中から佐々木が選ぶ段取りだった。
すると、佐々木は大谷の背番号である17番には見向きもせず、「3番」を即決した。17番を選ぶとばかり思っていたエスカー監督と大学スタッフが驚いて確認しようとしたら、佐々木の口から意外な野球人の名前が聞かれたそうだ。
「3イコール長嶋(茂雄)さんの印象があった」
平成生まれの佐々木の口から巨人・長嶋終身名誉監督の名前が出たのは驚きだ。高校時代は一塁手として試合に出ており「3番」に愛着があったのではと花巻東高側は考えた。しかし、それは二の次だという。
「現役時代の長嶋さんの映像を見たこともあるそうです。攻守にわたって躍動感に溢れる長嶋さんみたいになりたい、と」(関係者)
佐々木のメジャー志望は明らかだが、巨人にも交渉の余地があるのでは?
余談だが、スタンフォード大出身のMLB選手もいるが、その前に同大学は世界ランク2位のインテリ校。佐々木の専攻は経営か経済らしいが、勉強面でも〝アグレッシブな長嶋プレー〟を見せてほしいものだ。
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