昭和から日本の芸能界の中心に君臨してきた「お笑いBIG3」が、引き際を迫られている。
今年4月からの新クールでは、タモリ(78)とビートたけし(77)の両大御所が、長年続いてきたレギュラー番組から消えることが発表されている。
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まずタモリは、NHKの『ブラタモリ』のレギュラー放送終了が決定。2009年から続いてきた人気番組だが、今後は不定期の特番形式での放送になる予定だ。
「タモリが歩きながら、その土地の歴史などを紹介するバラエティーですが、最近は長い距離を歩く負担を避けるように車でショートカットするなど〝ブラ歩き〟自体がキツくなっていましたからね」(放送作家)
タモリに関しては、14年に『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が終了して以降、徐々に芸能界引退の準備を進めている。
昨年4月には、40年間にわたって放送されてきた『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)が打ち切りとなったばかり。
「タモリは1年前に『終活中なんだ』と漏らしたと報じられたように、本人も無理に仕事にしがみつく様子はなく、淡々と仕事を減らしています。これで残るレギュラー番組は『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)だけ。直前番組の『ザワつく!金曜日』(同)が視聴率10%を超えているのに対して、『ミュージック~』は4~6%程度。放送回数も減っており、番組終了は時間の問題でしょうね」(同)
年齢を考えれば仕方のない面もあるのだが、タモリの番組はいずれも視聴者に惜しまれており、好評な『タモリステーション』(テレビ朝日系)のように、今後は特番などでマイペースに仕事をしながらフェードアウトしていくことになる。
「落ちていくとこ見せたるわ!」
タモリと並ぶ大物・ビートたけしも、1997年から続いてきた『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)を3月いっぱいで降板することが発表されたが、もう一人の明石家さんま(68)は意気軒昂だ。
「もともと60歳での引退を公言してきたさんまですが、爆笑問題の太田光から『このまま辞めたら、かっこよすぎて我々困るんですよ。落ちるところを見たい』と言われ、60歳引退を撤回。『落ちていくとこ見せたるわ!』と活動継続していますが、今のところ落ちる気配がない」(芸能ライター)
松本人志(60)も性加害疑惑で活動休止となり、混沌とするお笑い業界だが、次世代の覇権を握りそうな芸人は誰なのか。
「松本不在の『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)で、〝大会チェアマン代理〟を任されたバカリズムが筆頭。脚本家としても高く評価され、あの秋元康氏が絶賛しているほどですからね。あとの2人は麒麟の川島明、バナナマンの設楽統あたりで、〝シン・お笑いBIG3〟になっていきそうな気配ですね」(同)
奇しくも、3人とも『IPPONグランプリ』の常連だ。そういう意味では、彼らを育てたのは松本と言っても過言ではない。
「旧お笑いBIG3は、それぞれに一時代を築いたものの、後進を育てたとは言い難い。松本にその気があったかどうかはさておき、松本の功績は後世に語り継がれるはずです」(同)
数十年後、〝シン・お笑いBIG3〟は、どんな「落ち方」をするのか。
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