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JRA重賞『中山記念』(GⅡ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話Web 

今週は『中山記念』を取り上げます。

《馬場傾向》
Cコース使用の1回中山から、Aコースに替わるため内有利の傾向。高速馬場で行われることが多いが、過去2年は内側がそこまで良い状態ではなく、時計が掛かっていた。ただ、今年は1回中山の最終週でも高速馬場だったことから、今回は高速馬場あが予想される。

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《ペース傾向》
過去10年でかなりのスローペースが2回。一方、かなりのハイペースも1回。中山芝1800メートルはスタート後すぐに急坂を上がるため、基本的にペースが上がりにくいが、パンサラッサのような何が何でも逃げたいタフな馬が出走している場合には、かなりハイペースになることもある。

《脚質傾向》
過去10年で逃げ1勝、先行5勝、中団3勝、差し1勝、追込はゼロ。逃げ馬の3着以内が40%と中距離重賞としてはかなり高く、追込馬の3着以内は2016年の2着のみ。3着以内の75%強が中団より前なので、それらを中心にするのがベスト。

前々走圧勝の舞台でオメガギネスの巻き返しに期待

★ソーヴァリアント
21年のチャレンジCでGⅠ級の指数で優勝。同レースは逃げ馬不在で11番枠から先頭に立ちかけたが、内からハナを主張するマイネルフラップを行かせて何とか2番手を追走。道中はかなりのスローペースながら3番手以下を離してマイネルフラップを煽りながら追走。3角からややペースが上がったが、楽な手応えで4角を回り、直線序盤で先頭。そこから突き抜けて3馬身半差で完勝した。一時期は不振だったが、昨年は札幌記念、富士Sともに3着と復調の兆し。前走のマイルCSは好発を切ったが外に出て躓く場面も。そこから前に行く苦しい形。レース展開も前に行く馬には厳しかった。復活に期待。

★ドーブネ
昨年の3着馬。昨秋はさらに地力を強化し、オープンを2連勝。特に前々走のキャピタルSは好発を切って、じわっとハナを主張。道中はかなりスローペースでの逃げ。3~4角でも仕掛けを待って1馬身ちょっとのリードで直線へ。ラスト2Fで食らいつくプレサージュリフトを寄せつけず、1馬身半差で完勝した。前走の京都金杯はトップハンデ58.5キロ。さらに開幕日の4角で内を通した馬が上位3頭を占める内有利な馬場状態を、終始好位の中目から勝ちに行く苦しい競馬となった。巻き返しを期待。

★エルトンバローズ
昨夏のラジオNIKKEI賞の勝ち馬。続く毎日王冠では五分のスタートを切って好位の最内を追走。道中で前のエエヤンが外に行ったのでスペースを作って3列目。3~4角で徐々に最内から2列目に上がり、直線先頭のウインカーネリアンの直後まで上がって進路がない状態だったが、その外から窮屈な間を割って伸び、ラスト2Fで先頭列。ラスト1Fでもしぶとく粘り、3頭の大接戦をハナ差で制した。前走のマイルCSも4着と崩れなかったように成長が顕著。目標は先かもしれないが能力は高い。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式X(旧ツイッター)=@_yamazaki_erika.

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