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障害者芸人・あそどっぐついにブレイクか!? 『水ダウ』吃音芸人・インたけフューチャー回でお笑い界の流れが変わる

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ダウンタウン (C)週刊実話Web 

綺麗事や建前ではなく、真の〝多様性〟が日本のお笑い界に訪れようとしている。

2月14日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)に、吃音芸人・インタレスティングたけしが、実に1年半ぶりの登場を果たした。

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インたけは2022年7月6日の放送でドッキリを仕掛けられたところ、吃音をバカにした企画だとして、NPO法人・日本吃音協会がTBSに抗議文を送付する騒動に発展。これ以降、扱いづらいイメージがついてしまったのか、テレビ出演がゼロになってしまったという。

今回の放送では、プレゼンターの『ナイツ』塙宣之やナレーターが、吃音を揶揄する企画ではなかったと説明。インたけ本人も、吃音を揶揄された認識はなかったと話し、むしろイジられて勇気づけられる当事者に講演会活動で出会ったとの体験を語った。

番組全体でも、病気や障害とお笑いの関係について、ホラン千秋や伊集院光ら出演者が真剣に語る。主に、吃音を武器に芸人をやるという個人の選択を奪うべきではないといった意見が飛び交った。

この議論は、番組の狙い通り、ネット上でも広がりを見せた。その反応は肯定的なものが多く、障害者を腫れ物扱いせず、本人が「笑ってほしい」ならば出すべきだとの意見が相次いでいる。

くすぶっていたレジェンド障害者芸人もついにブレイク?

また、「R-1ぐらんぷり2018」王者で、視覚障害を持つ芸人・濱田祐太郎は自身のXで《障害者の芸人もバラエティーにバンバン出して世の中に慣れてもらうことの方が大事だと思う》との思いを綴った。

「世論の高まりを見るに、今後のバラエティーやネタ見せ番組では、障害者芸人も徐々に起用していく流れができるでしょう。インたけはその筆頭として、テレビ出演ゼロ本から飛躍を遂げるはずです」(構成作家)

これにより、障害者バラエティー『バリバラ』(NHK)でしか見ない、とある障害者芸人も、ついに本格ブレイクが予想されるという。

「障害者芸人界では名高い存在だった、あそどっぐです。彼は脊髄性筋委縮症という難病を患い、顔と左手親指しか動かせない寝たきり状態ですが、これをネタにしてお笑い芸人として活動。YouTubeも積極的に更新し、『空手』というネタ動画は100万回以上の再生を記録しています」(バラエティー関係者)

あそどっぐは以前から芸人活動に前向きで、自身の障害を「いじってください」と公言している。「僕の場合はお笑い芸人なので、いじってもらわないと商売にならない」とも語っており、障害=笑いづらいという構図や決めつけに批判的な立場だ。

今回の『水ダウ』は、こうした議論に風穴を開け、あそどっぐの本格ブレイクを促そうとしているという。

「結局、テレビ側や障害者芸人の起用を批判する側は、本人の意向を無視したパターナリズムに陥っているだけ。インたけやあそどっぐは、むしろ積極的なメディア露出を望んでおり、慮るつもりが却って活躍の場を奪っている。『水ダウ』がこうした議論に風穴を開け、業界の自主規制を変えていく役目を果たすでしょう。その流れで、2018年に解散したコンビ『脳性まひブラザーズ』の再結成もあるかもしれません」(同)

松本人志が活動を止め、障害者芸人に光が差した2024年は、後に〝お笑い界の転機〟と言われるかもしれない。

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