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JRA重賞『フェブラリーステークス』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話Web 

今週は『フェブラリーS』を取り上げます。

《馬場傾向》
この時期は凍結防止の影響で、砂厚が9センチ(通常は8センチ)と深く、他の東京開催時よりも時計が掛かる傾向。ただし、ダートは含水率が高いと脚抜きが良くなりタイムが出る。逆に低いとパサパサで、タイムが出にくいので注意したい。

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《ペース傾向》
過去10年でかなりのハイペースが6回。一方、平均ペースだったことも3回ある。東京ダ1600メートルは最初のコーナーまで約550メートルと長いため、先行争いが激化するとペースが上がる。一方、逃げ馬が楽に逃げられればペースは落ち着く。

《脚質傾向》
過去10年で逃げ馬の1勝を含め、逃げ、先行が7勝。差し、追込が決まったケースも2度あるが多くはない。ただし、2着は逃げ、先行が2回に対して、差し、追込は5回。3着は先行馬が1回に対して、差し~追込が5回と、2~3着馬は差し、追込が活躍している。

前々走圧勝の舞台でオメガギネスの巻き返しに期待

★ドゥラエレーデ
昨年のチャンピオンズCの3着馬。同レースでは五分のスタートだったが、しっかり促されて先行策。外のレモンポップが内に切れ込むと、その外に誘導して2番手を確保。道中は同馬をマークし、3~4角で軽く仕掛けて同馬と半馬身差で直線へ。序盤でレモンポップに差を広げられたが、内から迫るテーオーケインズを退け、外からウィルソンテソーロに差されてクビ差の3着となった。チャンピオンズCはやや速い流れ。末脚に特化させたウィルソンテソーロより、先行した本馬のほうが強いレースをしている。またダートのキャリアが4戦と浅く、さらなる前進も期待できる。

★オメガギネス
前々走のグリーンチャンネルCで、今回のメンバーでも勝ち負けできる指数で圧勝した。前々走はやや出遅れたが、二の脚ですっと先行。そこからはやや掛かり気味だったが、コントロールして2列目の外。3~4角でややペースが落ちても我慢させ、直線序盤で馬なりで先頭列に並びかける。ラスト1F手前で追われて先頭に立つと、そのまま突き抜けて3馬身半差の完勝だった。本馬は折り合いに課題があるので1800メートルよりも160メートルでこそ。休養明けの前走・東海Sを叩いて、前々走圧勝のこの舞台での巻き返しに期待。まだキャリア5戦と、さらなる伸びしろも見込める。

★ペプチドナイル
昨夏の大沼S、マリーンSを今回のメンバーで勝ち負けできる指数で連勝した。大沼Sはハナを主張したが、2角で捲られて2番手からの追走、マリーンSは逃げての完勝だった。また前々走のベテルギウスSでは2列目の内でレースを進めて勝利しているように、自らレースが作れて、捲られても対応できる強さ、折り合う競馬にも対応できる強みがある。前走の東海Sはペースが上がらず、前が残る展開。好位の中目でコントロールに苦労して不発。ペースが速くなるマイル戦なら折り合いもつくだろう。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式X(旧ツイッター)=@_yamazaki_erika.

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