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岡田阪神“アレンパ”に向けてダブル重圧 主砲・大山悠輔の去就問題で揺れるチーム編成

阪神甲子園球場
阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web

阪神キャンプは第3クールに突入し、2月11、12日には紅白戦も行われた。若手のハツラツとしたプレーが印象的だったが、岡田彰布監督の胸中は複雑のようだ。

「2年目の高卒左腕・門別啓人の評判が良い。昨秋キャンプのときから岡田監督も一軍起用を示唆していました」(スポーツ紙記者)


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一方でベテラン・西勇輝の調子が上がってこないといった情報も聞かれたが、ペナントレース本番はまだ1カ月も先の話。投手力は安泰のようだが、問題は野手陣のほうである。

「岡田監督は両外国人野手が気になるようですね。残留の最終的な判断を下したのも岡田監督ですし」(同)

ノイジーは、昨季の打率が2割4分、本塁打9。日本シリーズでは優秀選手賞に選ばれたが、「助っ人」というには物足りない数字だ。バットを寝かせる打撃フォームに改造することを条件に残留が決まったが、右ヒジを痛めてしまい、調整も遅れている。

「心配なのはミエセスのほう。というか、岡田監督はかなり入れ込んでおり、心配は期待の裏返しです」(在阪記者)

大山悠輔の去就問題がチーム編成に影響

思い当たるところがある。「ミエちゃん」と呼ぶのは、岡田監督だけ。ミエセスも期待されているのが嬉しいらしく、オフの間に体を鍛え直し、ポッチャリ体形の改善にも成功。「今までちゃんと教えてもらったことがないみたい」と指揮官は話していた。

しかし、ミエセスに期待するのと重なるようにして出始めたのが、主砲・大山悠輔の去就問題だ。

「順調にいけば今オフに国内FA権を取得します。昨年オフの更改で複数年契約を固辞したのは驚きでした。『Vチームの主砲』の地位を捨てることはないと思いたいですね」(同)

この大山について「本拠地が甲子園球場でなければ、もっとホームランを打てる」との見方がFA行使の根拠の一つにある。

昨季の本塁打数は19。一昨年は23本だった。優勝争いのため、相手チームの警戒が強まったせいもあるが、甲子園独特の浜風とその広さが影響したことも原因だろう。

しかも、阪神OBの中西清起氏がネット上で「他球団に行く可能性はあると思いますよ」とコメントしたことで、FA権の行使の可能性が再浮上してきたのだ。

岡田監督がミエちゃんにご執心なのは〝大山ロス〟に備えてのことなのだろうか。

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