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『イワナ』石川県能美市/手取フィッシュランド産~日本全国☆釣り行脚

日本全国釣り行脚 (C)週刊実話 
日本全国釣り行脚 (C)週刊実話

バスを降りたらパラダイス♪

大阪府の久宝寺緑地でマス釣りを楽しんだ前回。オッサンになると、寒い冬に道具を担いで海辺に赴くのが億劫になるもので、気が向いたらチョイと行って、手ぶらでも楽しめる釣り堀は、本当にありがたいものです。

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先日、そんな釣り堀談議をワタクシと同じようなオッサンの釣り仲間とするなかで、「そういうたら金沢にめっちゃオモロイ釣り堀があるで」との話を聞きました。

なにやら魚種別に何種類かの釣り堀があるようで、「釣り堀以外にも遊園地やフードコートもあるさかい1日遊べるで。あんた、オッサンやのに遊園地好きやもんね」とのこと。これはもう行くしかありません。

金沢駅からバスに揺られること約1時間。手取川橋で降りると、目の前が今回の目的地『手取フィッシュランド』です。道路から見るフィッシュランドは外観からして〝昭和の遊園地〟といった、どこか懐かしさを感じさせてくれるもので、入場前からすでにワクワクしてしまいます。

思い出に浸りオッサン夢中

さて、釣りをする前にまずはフードコートへ。金沢のご当地フード〝アルバカレー〟で腹ごしらえです。全国どこにでもある大手チェーンではなく、地場チェーンというのがまた嬉しいところですな。

腹も満たされ釣り堀のエリアへと足を向けると、鯉が狙える本格的な釣り堀、大型のプラ容器を用いた金魚釣り、川魚釣りなど。「こ、これはまさしくパラダイスや…」

日本全国釣り行脚 (C)週刊実話
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今をさかのぼること40年前。小学生だったワタクシは、金持ちの友人の親御さんに連れて行ってもらった、デパート屋上の釣り堀にハマってしまい、それからというもの、300円を握りしめて休みの度に通い詰めたことが思い出されます。

持ち帰りは2尾まで。今思えば、担当者が相当な魚好きだったのでしょう。古びた池には色とりどりの錦鯉(小さい)や、時にはニジマス(アルビノ込み)、ヤマメ、ハクレン(小さい)などマニアックな魚が泳いでおり、目的の魚を釣り上げるべく何時間も夢中になったものでした。

まだ汚れを知らない少年時代の光景が思い出され、懐かしさに胸が熱くなりつつ、まずは〝川魚釣りコーナー〟で遊ぶべく受付へ。竿とバケツを借り受けスタートです。あらためてプラ桶の中を見ると、ターゲットは小鯉。ほぼ9割5分の黒鯉のなかに数尾の錦鯉がいます。これぞ絶妙な配分。これに狙いをつけましょう。

小さく丸めた練りエサを沈めると、一斉に小鯉が群がりハリ掛かり。まあそうなりますな。これは初心者にも楽しめます。でもボクは初心者じゃない! 小遣いを全部突っ込んで通い詰めた結果、〝高島屋の名人少年〟と呼ばれた漢。そして今は汚れちまった49歳。オッサンが夢中になって3尾の錦鯉を確保。いや、実際、勘所って覚えているものなんですね…。自分でもビックリです。

日本全国釣り行脚 (C)週刊実話
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お次は〝イワナ釣りコーナー〟。コイ科だけでなく、持ち帰って食べられるイワナ釣りまであるというのがとても素敵です。しかもニジマスではなくイワナというところがさらに魅力的。