中央競馬と地方競馬が本格的に交流を始めた1995年から間もなく30年。長い時間を超え中央、地方の垣根を越えた「全日本的なダート競走の体系整備」が確立された。
その目玉的改革といえば、「ダート3歳3冠競走創設」だろう。ダート3冠に向け各地で行われる3つのステップレースがダートグレード競走へと格上げされたが、その3レースのうち1月の『ブルーバードC』(JpnⅢ)に続いて行われるのが2月14日の大井競馬『第6回雲取賞』だ。
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今年からJpnⅢへと格上げされ、上位2頭の地方所属馬には1冠目の羽田盃(大井・JpnⅠ)への優先出走権が与えられる。19年に1600メートルから1800メートルに延長。羽田盃と同舞台・同距離で行われるため、冬を超えた各馬の力量比較やJRA所属馬のコース適性を測る意味でも、3つのステップレースの中でより重要な一戦となる。
JRA勢からは、GⅠ馬ソダシのいとこで、カトレアS勝ち馬でもある白毛のアマンテビアンコ(牡3)が参戦を表明。その後はUAEダービーや米3冠への挑戦を視野に入れており、さまざまな選択肢がある中で国際的活躍の足掛かりの一戦となるか注目が集まる。
佐賀の“秘密兵器”ウルトラノホシも参戦!
また、地方勢も負けてはいない。ハイセイコー記念を無敗で圧勝したダテノショウグンを筆頭に、キャリアわずか4戦目でニューイヤーCを制したギガースなど注目の素質馬がそろう。
さらに、佐賀の〝秘密兵器〟ともいわれるウルトラノホシも参戦を表明。ブルーバードCでは不利がありながらも地方馬最先着の4着という結果で底力を見せつけた。今年11月には佐賀競馬でJBC開催が控えており、地元のヒストリーメイカーになるためにも、ここは好発進を決めておきたい。
ちなみに、同馬はブルーバードC出走後、ダート3冠のために新設された「遠征滞在制度」を利用して、栃木県那須塩原市にある地方競馬教養センターに入厩。すでに佐賀に帰厩したとのことだが、この制度によって遠征馬の負担はかなり軽減され南関東のレースにも挑戦しやすくなり、地方競馬全体の底上げにもつながるはずだ(出走予定馬は1月31日現在)。
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