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小芝風花『レディ加賀』に既視感…見どころのタップダンスが“あの映画”の二番煎じ?

小芝風花
小芝風花 (C)週刊実話Web 

俳優の小芝風花が主演する映画『レディ加賀』が、2月9日に全国公開された。

石川県・加賀温泉を盛り上げるために結成された、旅館の女将たちによるプロモーションチーム『レディー・カガ』からヒントを得た、女将たちの奮闘を描いた物語。一度はタップダンサーの夢を諦めた、加賀温泉にある老舗旅館『ひぐち』の1人娘・樋口由香(小芝)が、お客様におもてなしすることを学んで成長・再生していく。

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同作の見どころのひとつが、クライマックスで新米女将たちが踊る〝和風タップダンス〟だ。

小芝は主役を務めるにあたり、クランクイン前にタップダンスを9カ月間猛練習したといい、映画終盤に披露されるデッキブラシや和傘を使った和風タップは圧巻の一言。ただ、見せ場のタップは、2003年公開の北野武監督『座頭市』を思わせ、既視感たっぷりだとして「二番煎じ」の声も少なくないようだ。



“3回の危機”を乗り越えてきたが…

「映画のモデルとなった『レディー・カガ』は、〝おもてなしの心を持った加賀の女〟をイメージしたプロモーションチームで、そもそもタップダンスは全く関係ない。映画は和風タップをウリにしており、最初からタップありきのストーリーなんです」(芸能ライター)

指導や振付を行ったのは、北野監督の『座頭市』の振り付けで注目を集めた火口秀幸氏だ。

「火口氏は、今回も指導役として出演しています。既視感があるのはそのためでしょうね。最初はやる気のなかった主人公が心を入れ替えるストーリーはありがちで、目新しさはない。後半に物語を盛り上げようとシーンを詰め込みすぎたのか、どこか無理を感じさせる展開がもったいなかったですね」(同・ライター)

劇中ではこれまで加賀温泉に、能登半島地震、東日本大震災、新型コロナの3回の危機があったといい、いずれも力を合わせて乗り越えてきたと語られている。

ところが公開直前に〝4回目の危機〟となる2回目の能登半島地震があったのは、なんという巡り合わせか。

配給元は配給収入の5%を石川県の義援金窓口に寄付することを発表したが、本来、大勢の地元民が映画館に足を運んだであろうことを考えると、微妙な公開タイミングになったともいえるだろう。

映画の評価には賛否両論があるが、石川県を支援するという意味では、劇場に足を運ぶ価値は十分にあるのではないか。

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