長らく〝テレビ界の王様〟として君臨してきたお笑いコンビ『ダウンタウン』の松本人志は、飲み会で女性に性的行為などを強要したと報じた週刊文春の出版元・文藝春秋を相手取り、東京地裁に提訴した。今後は、名誉毀損などによる約5億5000万円の損害賠償を求める法廷闘争に焦点が移る。
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一連の松本騒動が収まる気配を見せない中、約2カ月前に元女優の若林志穂さんが、ライブ配信を行った際の動画が再び注目を浴びている。
「若林さんは大物ミュージシャンのNから薬物を持って来られて、監禁され、性的暴力を振るわれたと告白していたんです。メディアではN周辺を取材するなどの〝犯人捜し〟が始まっていた。すると、若林さんの出演作にスタッフとして参加していた関係者が、Nの実名を明かし、松本の性的強要疑惑同様、激震が走っています」(スポーツ紙記者)
Nから「セリフ合わせしよう」と誘われ…
若林さんが昨年11月に配信した動画によると、ドラマで共演した俳優兼ミュージシャンのNから再びオファーがあり、1997年に再共演することに。
Nから「セリフ合わせしよう」と誘われた。Nは暴力を振るうと有名だったこともあり、断り切れずに自宅に招き入れてしまった。そのときにNはプレゼントがあると言ってカバンから〝白い粉〟を取り出し、ガラスのパイプで吸い始めた…。
「監禁され、暴力を振るわれた若林さんは最終的に『(Nから)お前なんか芸能界にいられないようにボコボコにして海に沈めてやる。俺の周りにはそういうことができるやつがいると脅された。それが3回くらいありました』と具体的に告白しています。若林さんは2009年に芸能界引退後、〝複雑性PTSD〟を公言していますが、この一件で発症したようです」(芸能ライター)
若林さんは1984年に芸能界入り。91年スタートの愛の劇場『天までとどけ』(TBS系)で女優としてブレーク。その後、『水戸黄門』(同系)などの時代劇やドラマに多数出演した。
芸能界の同期は中山美穂、南野陽子、斉藤由貴、本田美奈子.さんらがいる。松本の性的強要報道では、過去に松本から励ましの言葉をかけられた心遣いに感動したエピソードも披露している。
若林さんは昨年11月に性暴力を受けた過去を告白したことについて、1月27日にXを更新。「すごく困惑しております」「私の問題として自分でクリアにしていこうと思います」などと記している。
若林さんが実名を明かしていない以上、Nが誰なのかは想像の域を出ない。翻って、若林さんを励ましたことのある松本の置かれた状況は厳しくなる一方。ここにきてテレビ局では活動休止中の〝松本離れ〟が加速しているのだ。
松本人志のレギュラー番組はどうなる?
「松本のレギュラー番組を抱えるテレビ局は、吉本興業との関係や、相方の浜田雅功を思いやる気持ちを忖度して、番組打ち切りを口にしませんが、水面下では一部の番組を残して終了を検討しています」(番組制作会社プロデューサー)
昨年末の週刊文春報道以降、約1カ月間沈黙していた浜田は自身がパーソナリティーを務める番組『ごぶごぶラジオ』(MBSラジオ)で「とりあえず、あの人の代わりはおらんから戻ってくるまで自分のできることをやろうかなという感じです」と初めて口にした。
「浜田はダウンタウンのレギュラー番組について、松本がいない間は自分1人で乗り切る決意なんです。松本の冠番組『まつもtoなかい』(フジテレビ系)のMC・中居正広も、当初は〝松本が戻るまで待つ〟姿勢を見せていたんですが、松本の復帰が当面ないためか急きょ、旧ジャニーズ事務所を昨年10月に退所した『嵐』の二宮和也を起用することになった。番組名も『だれかtoなかい』に変更になりました。〝だれか〟が〝まつも〟に戻るのは厳しいでしょうね」(テレビ制作関係者)
現在、松本は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)、『ダウンタウンDX』(同)、『クレイジージャーニー』(TBS系)、『水曜日のダウンタウン』(同)、『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)、『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ制作、テレビ朝日系)などのレギュラー番組を抱えている。
スペシャル番組を含めると『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の審査員、『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)、『IPPONグランプリ』(同)があり、まさに〝テレビ界の王様〟状態だった。
その松本が「裁判に注力するため」に活動休止したことでテレビ界は一時パニック状態に陥った。
「『人志松本の酒のツマミになる話』の収録済み松本出演回は、2月2日放送が最後でした。次回から〝人志松本〟を取って『酒のツマミになる話』となる予定ですが、松本に代わるタレントがいないため、いずれ打ち切りの方向です。ダウンタウンの冠番組以外はすべて消えてなくなる運命でしょう」(業界関係者)
ダウンタウンの育ての親とされる吉本興業ホールディングス前会長で『大阪・関西万博催事検討会議』共同座長の大﨑洋氏は「吉本興業を離れた身として、今、できることは遠くから寄り添う。それしかできない」と万博関連の会見で語った。
大物ミュージシャンN、サッカー日本代表・伊東純也の性加害疑惑…松本騒動は各方面に伝播している。
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