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JRA重賞『根岸ステークス』(GⅢ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話 

今週は『根岸ステークス』を取り上げます。

《馬場傾向》
ダートは水分量が多くなると、脚抜きが良くなりタイムが出る。逆に少ないとパサパサで、タイムが出にくい。しかし、冬場は凍結防止剤が散布されることがあり、そうなると稍重でも良馬場のように時計が掛かる場合がある。砂の粘り気が増すためだ。近年は散布される機会や分量ともに減ったが、特に稍重時は良馬場に近いか、重に近いかをしっかり見極めたい。

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《ペース傾向》
東京ダート1400メートルは最初のコーナー(3角)までの距離が442メートルと長く、前半で坂を下るコースのため、ペースが上がることが大半。特にこの時期は凍結防止剤の影響で時計が掛かるため、字面よりも実走ペースが速くなっている。一昨年のジャスティンのような大逃げ馬が出走していると、良馬場でも前半3F34秒5を切ってくる場合もある。

《脚質傾向》
過去10年で逃げ馬の3着以内がゼロ。先行馬が2勝、2着が3回、3着1回。中団馬が2勝、2着が3回、3着3回。差し・追込が6勝、2着4回、3着6回。3着以内のほぼ半数が差し、追込馬であり、それらが圧倒的に有利と言える。

叩かれながら上昇中のアイオライトに期待!

★アイオライト
4走前のダート1400メートル戦、栗東ステークスでGⅠ級の指数を記録した馬。同レースでは10番枠からトップスタートを切ったが、内から前を主張する2頭に行かせて、好位の外を追走。3〜4角で徐々に差を詰めて、直線序盤で先頭に立つと、そこからどんどん後続を突き放して7馬身差で圧勝した。本馬は揉まれ弱い面があるが、能力を出し切れば強い。気性面から理想は外枠だが、昨秋に復帰後、叩かれながら上昇中で期待が高まる。

★パライバトルマリン
昨年の関東オークス馬だが、マイル戦で逃げて2勝しているように快速型。4走前の東京1600メートルの3歳1勝クラスでは好スタートを切ってハナを主張。外から絡んでくる馬がいたので、道中はあまりペースを緩めずに逃げたために、最後の直線ではブライアンセンスにじわじわ迫られたが、踏ん張ってハナ差で勝利している。また、このレースの3着以内馬は現在OP馬でレベルの高い一戦だった。休養明けの前走・クイーン賞では、ハナに立ったところを終始テリオスベルに競られて3着に敗れたが、叩かれての上積みに期待する。

★シャマル
短距離の交流重賞で4勝の実力馬。昨年の黒船賞では好位の内を前の馬とのスペースを作って追走し、3〜4角でそれを詰めて4角で砂厚の深い最内から抜け出し、直線序盤で外に誘導しながら一気に先頭。そこから後続との差をじわじわ広げ、3馬身差で完勝した。本馬はこのレースで自己最高指数を記録しており、1400メートルがベスト。また中央の時計の速い決着にも対応できている。本馬も砂を被るのが苦手で内枠だと乗り方に制約が付くので、外枠が理想。休養明けでも期待したい。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式X(旧ツイッター)=@_yamazaki_erika.

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