東京・両国国技館で開かれている初場所もいよいよ終盤戦。優勝争いが白熱しているが、一方こちらは早くも決着模様だ。
初場所後には、次の2年間の大相撲界の舵取り役を決める理事選が待っている。104人の親方たちが10人の理事を選ぶ大事な選挙だが、ここで選ばれた理事によって3月の春場所後に理事長も互選することになる。この理事選が3期連続で無投票が確実になってきたのだ。
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初場所4日目の1月17日、伊勢ケ浜一門が理事候補に浅香山親方(元大関魁皇)を擁立することが分かった。浅香山親方は現役時代、優勝5回の人気大関で、現在は役員待遇で要職の審判部副部長も務めている。
「この擁立の動きで去年5月に立候補に意欲を見せ、今回も注目を集めていた宮城野親方(元横綱白鵬)の立候補は完全になくなりました。もし立候補していたら、現役時代の実績をバックに一門の枠を超えた票集めに走り、大相撲界が大混乱するとみられていただけに、ホッとした親方も多かったのでは。撤退した宮城野親方は、協会を追われた貴乃花親方(元横綱)の二の舞になることを恐れたものと思われます」(担当記者)
3人を擁立して…
同じ17日には最大勢力の出羽ノ海一門も一門会を開き、現職の春日野(元関脇栃乃和歌)、境川(元小結両国)、出羽海(元幕内小城ノ花)の続投を改めて確認した。すでに時津風一門は伊勢ノ海(元幕内北勝鬨)と新人の勝ノ浦(元幕内起利錦)、高砂一門は八角理事長(元横綱北勝海)を推すことを昨年11月に決めている。
残る二所ノ関一門も、近く一門会を開いて現職の芝田山(元横綱大乃国)、佐渡ヶ嶽(元関脇琴ノ若)、それに定年になる花籠(元関脇太寿山)に代わって高田川(元関脇安芸乃島)の3人を擁立する見通しだ。
これで立候補者は定員ピッタリの10人で、無投票になることがほぼ決定。熱闘が続く土俵に反して親方たちの闘いは何とも波静か。
「自民党と違って、大相撲界の派閥は健在。一門の締め付けは強く壁は厚いですからね。勇気ある反乱者は出なかったということですよ」(前出・担当記者)
大わらわの岸田首相と違い、八角体制は当分安泰だ。
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