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阪神タイガースの助っ人リリーフは“二刀流”!? 打撃センスの高さはイチローお墨付きか

阪神甲子園球場
阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web

23年の覇者・阪神は今オフ、ほとんど動きがなかった。国内FA争奪戦にも参加せず、トレードも自分たちから仕掛けることはしなかった。

「チームの底力を上げる、個々の能力を上げることが連覇を果たすために必要だと判断したようです。ドラフト会議後、高額年俸でなければ契約できない大物外国人選手の獲得もありませんでした」(在阪記者)


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すべては岡田彰布監督の方針だが、「不気味なのは巨人」と意味深なことも話していた。昨シーズンの阪神は18勝6敗1分けと巨人に大きく勝ち越した。対戦した25試合で本塁打24、111得点、防御率2.47。自軍の選手だった馬場、ケラーが巨人入りしても警戒する理由はないのだが、巨人は補強を続けており、「新しいチームになる」とみているのだろう。しかし岡田阪神は興味深い補強もしていた。リリーフ要員として獲得したハビー・ゲラ(28)だ。ゲラは昨季、ブルワーズとレイズで17試合に登板したが、キャリアのほとんどをマイナーで過ごしてきた。

「内野手から投手に転向したんです」(現地記者)

投手として本格的な練習を開始したのは、19年春季キャンプ。「キャンプ中に160キロを計測した」との逸話もあるほどで、素質はあったのだろう。だが、ゲラが阪神で活躍してくれそうな要素は、それだけではない。

イチローや野茂英雄が注目

「パドレスのマイナーに所属していた時代、将来の主軸バッター候補と目されていました。マイナーで通算30本以上のホームランも打っているはず」(同)

主にショートを守っていた。その打撃センスに太鼓判を押したのは、イチロー氏(50)だ。パドレスのマイナーは、イチロー氏のNPB時代の師匠にあたる新井宏昌氏を臨時コーチに招聘したことがある。当然、新井氏からゲラの打撃センスの高さは伝わり、イチロー氏も注目する若手となった。その後、打者としてはチャンスに恵まれなかったが、投手転向後、パドレスのアドバイザーである野茂英雄氏(55)が注目。パドレスでの昇格を待っていたが、レイズなどを経て、今回の阪神入りとなった。

「イチロー、野茂双方から助言をもらってきました。阪神ではリリーフ登板し、そのまま打席に立つこともありそう」(関係者)

代打、リリーバーを温存させる効果もある。〝虎版二刀流〟の岡田采配で、2年連続の巨人叩きとなるか、注目したい。

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