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蝶野正洋『黒の履歴書』~コンディションが整い行動範囲も広がりそうな1年に

蝶野正洋
蝶野正洋 (C)週刊実話Web

いよいよ2024年が幕を開けた。

個人的には、今年はいい1年になるような予感がしている。それというのも、体のコンディションが良くなってきているんだよ。

俺は2年前に脊柱管狭窄症の手術をしてリハビリを続けてきたんだけど、しばらく痛みや痺れなどの症状が和らがなかった。それが昨年末から高周波を当てる新しい治療を始めると、それが驚くほどの効果があった。この治療のおかげで、今までずっと取れなかった腸腰筋あたりの痛みが緩和されたよ。


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治療というのは、人によって合う・合わないがあると思う。どうやら高周波治療は俺にすごくマッチしてたみたいで、この調子でいけば今年は活動範囲も広がりそうだ。

ここ数年は、イベントや講演会でも座ってやる仕事がメインになっていた。歩くにしても、杖を使ったり、誰かの手を借りなきゃいけないことが多かったけど、今後は1人でもなんとかなりそうなんだよ。自由に歩けるようになったら、もちろん活動範囲も広がる。地方や海外にも行きやすくなるんじゃないかと思っているんだよ。

世界的なイベントといえば、今年はパリ・オリンピックが開催される。新型コロナで1年遅れの2021年に開催された「東京2020オリンピック」から3年しか経っていない。なので、もう今年がオリンピックイヤーなのかという感覚だ。この調子で体の動きが良くなれば、フランスで現地観戦することもできるかもしれないね。

世界各国で首脳たちが任期満了に

ただ、今年は世界的に激動の時期でもある。特に政治では、各国首脳の任期満了が相次ぐ。

まず日本では、岸田首相の自民党総裁としての任期が9月までとなっている。そして11月にはアメリカの大統領選挙が行われるし、ロシアのプーチン大統領も、今年中に4期目の任期満了が迫っている。

世界各国のリーダーが同時期に変わると、さまざまなバランスが崩れて、紛争が起きる危険性が高まるし、そのタイミングをテロリストが狙っているかもしれない。海外旅行のリスクは増すと思うよ。

政治が乱れると、経済も乱れる。日本では、7月に紙幣の刷新が予定されているのが懸念材料だね。

お札を新しくする最も大きな狙いは偽造を防止するためとされているけど、タンス預金や、表に出せないような資金を吐き出させる目的もあるらしい。旧紙幣のまま現金を残しておくと、怪しいお金という印象になって、いざというときに使いづらくなってしまうからね。

金が動き出すと経済は活性化するけど、恐慌やリーマンショックのようなことも起きやすくなる。うまくいけば日本の景気が上がるチャンスでもあるから、難しいところだね。今年は全体的に大きな動きがあるけど、同時にさまざまなリスクも生まれるという、なかなか読みづらい1年になりそうだ。

それでも俺は、痛みから解放されたこともあって、ようやくトンネルの先が見えてきた。身体のコンディションが良くなれば、気持ちも上がってくる。

その勢いをキープして、新しいことにもどんどん挑戦するような1年にしたいと思っているよ。

蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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