ウラで糸を引いているのは、誰だ?
千葉ロッテ・佐々木朗希(22)の契約更改が、年越しとなってしまった。その理由は詰まるところ「メジャーリーグ挑戦」だが、その時期について球団との隔たりも見えてきた。
「佐々木の契約更改は、クリスマス前後に予定されていました。でも、下交渉の段階で1回の交渉では合意できそうにないと分かり、年越しとなってしまいました」(スポーツ紙記者)
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契約更改とは、選手の次年度の年俸額を話し合って決めるもの。オフシーズンの恒例行事ではあるが、本当はシーズン後半から下交渉がされているのだ。
担当職員が希望金額や要望を聞き出し、また、選手側も金銭面以外で話し合っておきたいことがあれば、その内容を伝えておく。ある程度のすり合わせがされて、オフの交渉本番に臨むという。
「佐々木のメジャーリーグ志望は分かっていました。ロッテ球団は25年に優勝、日本一になるビジョンがあり、実際にポスティングシステムに掛けられるのは、それを果たしてからだと思われたんですが…」(同)
“意味深長”な物言い…
そのポスティングも、1回の話し合いで決まるものではない。2〜3年を掛けて時期を決めていくのだが、関係者の話を総合すると、佐々木側は「1年でも早く」と思っており、球団サイドは「まさか、こんなに早く言ってくるとは」の心境のようだ。
「どうも、佐々木をサポートする有力者がいて、24年オフにでも米球界に行きたいとも伝えてきました」(関係者)
1月4日の仕事始めで、高坂俊介球団社長は「活躍した選手がメジャーに挑戦していくことについては、球団として後押ししていきたい」と、コメントしていた。佐々木の夢を応援する気持ちは強いようだが、「活躍した選手」と〝意味深長な物言い〟が気になる。
「佐々木は、まだ一度も規定投球回数に達したことがありません」(前出・スポーツ紙記者)
最大の障害は、「25歳ルール」だ。MLBは25歳未満か、プロ6年未満の海外選手とはマイナー契約しか結ばないことを決めている。24年オフの挑戦を認めてしまったら、山本由伸のように多額の譲渡金がロッテ球団に入ってこないのだ。
「米球界入りし、その後、25歳以上になれば、メジャー契約を結べます。後援者が代理人業も務めるのなら、そのときに対価を得られます」(同)
ロッテは〝蚊帳の外〟だ。大谷翔平が米球界入りしたのは5年目のオフ。佐々木は、その道程を踏襲するのか?
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