「米スカウトが最も注目し、期待している日本人スラッガーは、巨人の岡本です」(米国人ライター)
岡本和真(27)にMLBの熱い視線が向けられている。23年まで6年連続30アーチ以上、昨春のWBCでも打率3割3分3厘、本塁打2、打点7と大活躍。米球界が欲しがるのも当然だろう。
「岡本はMLBの話をしないので、そういう気持ちがあるのかどうかは不明です」(スポーツ紙デスク)
だが、周囲がヒヤヒヤするような行動は見せている。昨年の球宴でのことだ。阪神勢が記念撮影をしていた際、岡本はおどけてそれに加わっていた。
「奈良県出身で、阪神ファンだったそうです」(同)
幼少期に応援していた球団と所属チームが異なるプロ野球選手は少なくない。しかし、この岡本の言動にリンクしてきたのが、阪神の主砲・大山悠輔(29)の契約更改だ。
順調にいけば、今オフに国内フリーエージェント権を取得する。阪神は複数年契約を提示したが、大山がそれを固辞。大幅増の年俸2億8000万円でサインした。しかし…。
「近本が3億2000万円、西勇輝も4年12億円の複数年契約をすでに結んでおり、岩崎も複数年契約の途中で年俸2億円。4番の大山が1番打者の近本やFA加入の西よりも年俸が低いことには賛否両論」(在阪記者)
大山がFA権を行使する前に…
大山は昨年12月の契約更改後、「取得してから考えたいですし、連覇することしか考えていない」と含みのあるコメントをしていた。額面通りに捉えれば、阪神を出る可能性もあるわけだ。
「大山は1位指名された16年、金本知憲監督(当時)によるドラフト会議当日の挨拶を受けています。大山を前にし、金本氏が発した第一声は『(指名したのが)阪神で良かった?』でした。茨城県出身の大山は巨人ファンでした」(同)
そのためだろう。巨人がポスティングシステムに積極的でないことも絡めて、「大山がFA権を行使する前に、岡本と交換トレードを」の声も出始めた。
これは4番打者を喪失したくないとする阪神ファンの勝手な願望であり、大山がFA権を行使した際には「巨人に行ってしまうのではないか」という恐怖にも重なっているのだろう。
「馬場皐輔、ケラーと相次いで巨人入りしました。阪神サイドは気分の良いものではありません」(同)
阪神側も陽動作戦で、何かを仕掛けてくる可能性は否定できない。
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