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『笑点』大喜利メンバー60歳以上“卒業”世代交代へ!? ポスト木久扇の本命は…

林家木久扇
林家木久扇(C)週刊実話 

日本テレビが頭を抱えている。国民的演芸番組『笑点』から最古参のレギュラーメンバー・林家木久扇(86)が2024年3月31日の放送をもって番組を卒業する。しかし、いまだに後継者が決まらず、周囲がにわかに騒がしくなってきているのだ。

現在、『笑点』の大喜利は司会の春風亭昇太(64)を筆頭に三遊亭好楽(77)、三遊亭小遊三(76)、林家たい平(59)、桂宮治(47)、春風亭一之輔(45)の7人。

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「木久扇は勇退する理由として『芸事は次世代が重要である』と語りました。また、楽屋でも取り巻きに『大喜利に一之輔と宮治が参加したことで、番組が想像以上に面白く進化した。自分の後継者はさらに番組を盛り立ててくれるから大丈夫。変化は大事』ともっともなご高説を説いたそうです」(日テレプロデューサー)

木久扇は『笑点』が始まった3年後の1969年から参加し、出演期間は司会も務めた桂歌丸(故人)の50年を優に超え、来年で通算55年と、笑点メンバーの中で歴代最長を誇る。

21年に左大腿骨を骨折して以降は座布団ではなく、座椅子を使っての出演だったが、いまだ意気軒高。黄色の着物をトレードマークにおバカキャラと底抜けの明るさでメンバー随一の人気を誇っていた。ところが、今になって『笑点』引退を後悔しているという。

「木久扇は『笑点』の収録時は誰よりも早く来て、一番最後まで残っています。何でも『笑点』出演継続を打診しているというんです。当然、スタッフは冗談だと思って相手にはしませんが…」(制作関係者)

木久扇が〝笑点引退〟を白紙撤回する背景は後継者問題だ。そもそも、木久扇本人には当然、後を引き継いでほしい意中の人物がいる。実子である2代目林家木久蔵(48)だ。

「まさに親バカの権化と言っていいのが木久扇です。07年に『きくお』を名乗っていた息子に『2代目木久蔵』を襲名させた。当時から周囲は〝時期尚早〟と説得したが、木久扇は全く聞く耳を持たなかったんです。親子で派手にダブル襲名興行まで行った。その後の2代目は鳴かず飛ばす…。落語家としての力量はイマイチなんです」(事情通)

無理矢理コネで入れ失敗

日テレ上層部や『笑点』制作スタッフ陣の中に、ポスト木久扇として2代目林家木久蔵を推す人間は皆無に近い。

「無理やりコネで『笑点』に入れた林家三平の失敗例があるからです。また、木久蔵を認めてしまうと木久扇同様、『笑点』卒業がウワサされる好楽も同じように息子である三遊亭王楽(46)を後任としてプッシュしてくるでしょう。日テレは悪しき世襲制は断固、認めない方針を固めているんです」(笑点放送作家)

ポスト木久扇をめぐる日テレの動きを察知した木久扇は焦り出したのだ。そもそも、ポスト木久扇問題がここまでこじれ、大揉めになる理由は莫大な利権が絡んでいるから。笑点メンバーが所属する団体を巻き込んだ派閥抗争にも発展しかねない様相を見せている。

「所属する派閥から笑点メンバーが出れば、莫大なお金が落ちる。公演会をやればチケットは即完売。そこに同じ団体に所属する鳴かず飛ばずの落語家とのセット売りも可能。地方公演で1日あたり1000万円以上の現金収入が期待できる。真打になっても年収300万〜500万円前後の落語家がゴロゴロいる中、『笑点』で皆が潤うんです。しかも、『笑点』メンバーになれば1回あたり50万円のギャラなので年収2400万円以上。CMなどの依頼も舞い込むため、大抵年収は1億円を超えます。司会の昇太が3億円以上の大豪邸を建てた話は有名ですよ」(前出・事情通)

ちなみに、大喜利メンバーはそれぞれ落語芸術協会(芸協)、落語協会(落協)、円楽一門会(一門会)といった派閥に属している。

「芸協は司会の昇太と小遊三、宮治。落協は引退する木久扇、たい平、一之輔。一門会は好楽という顔触れです。木久扇にしてみたら『落協からのメンバー補充が筋だ』と考えるわけです」(日テレ関係者)

一門会は好楽しかおらず、パワーバランスは保たれていない。つまり、どの団体から新メンバーが選抜されても不思議ではない状態なのだ。

「ポスト木久扇がこじれた場合、最悪は現レギュラー陣による収録ボイコット騒動に発展する可能性も出てきます。日テレ上層部は眠れない日々を過ごしていますよ」(芸能プロ関係者)

さて、気になるポスト木久扇の本命だ。

「サプライズとして落語家以外から連れて来る話も出ています。爆笑問題の太田光(58)です。『笑点』を立ち上げた故・立川談志が太田を可愛がり、番組にも喝を入れる意味での起用です。また、若手落語家の筆頭格と称されるサラブレッドの柳亭小痴楽(35)、さらに上方の月亭方正(55)が所属の吉本興業を通じ猛烈に売り込んでいます」(前出・事情通)

一方、番組史上初となる女性落語家を推す声も上がっている。

「時代ですね。ジェンダーに考慮し人気女性落語家の蝶花楼桃花(42)や24年春に一挙、11人抜きで真打ち昇進が決まった林家つる子(36)、桂二葉(37)といった名前が出ている」(制作会社ディレクター)

ポスト木久扇候補は実力者揃いと言っていい。

「日テレ側の本音は、まず60代以上を卒業させ、一気に若返りを図りたいんです。すると、司会のポスト昇太という人事も浮上する。日テレは『笑点』に対し、聖域なきリニューアルを実施すべく動いています」(前出・事情通)

世代交代が〝焦点〟だ。

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