民放ドラマの放送枠は、コロナ禍を経て急増。密を避けた〝おうち時間〟の増加や、ストリーミングや見逃し配信に対応したことが要因だろう。
24年1月期のドラマは、プライム帯のほか、深夜ドラマなどを合わせると50本近くが放送される予定。旬の俳優を起用した恋愛ドラマや学園モノが注目を集める一方、医療系ドラマが量産されている。
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そのラインナップは、反町隆史の医療ミステリー『グレイトギフト』(テレビ朝日系)をはじめ、川栄李奈が新人ナースエイド(看護助手)に扮する『となりのナースエイド』(日本テレビ系)、医療×刑事の『院内警察』(フジテレビ系)の3作品となる。
『TOKYO MER』からアイデアを生み出した?
「医療ドラマのヒットといえば、2021年にドラマ化、23年に映画化した『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)が記憶に新しいでしょう。劇場版は2023年 映画興収ランキング9位にランクイン。興行収入45億円を記録しました。民放ドラマは構想から放送まで、早くて1年、長いと2~3年かかるケースもあります。『TOKYO MER』のヒットを受け、構想を練ったとしたら、24年1月クールに医療ドラマが被るのも納得」(ドラマライター)
お仕事ドラマといえば医者、弁護士、刑事はテッパン。視聴者の多くが経験できない世界なので、興味をそそられると言われている。
その証拠に「院内警察」の主要キャストは、元警視庁捜査一課・武良井治(桐谷健太)と天才外科医・榊原俊介(瀬戸康史)で、刑事モノと医療モノのハイブリッド作品だ。
コロナ禍によるドラマ枠増加で、特に深夜ドラマの〝変わり種枠〟はネタ切れ状態。ヒットを狙いたい思惑と同時に、医療系や刑事モノなどのテッパンネタに頼らざるを得ない事態の可能性もある。
今後、空前の医療ドラマブームが巻き起こるかもしれない。
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